ミャンマー連邦共和国向け無償資金協力贈与契約の締結

−地方の中核病院の施設・機材整備を通じた保健医療サービスの向上−

2014年5月29日

国際協力機構(JICA)は、5月29日、ミャンマー連邦共和国との間で「カヤー州ロイコー総合病院整備計画」および「シャン州ラーショー総合病院整備計画」を対象として、それぞれ19億4,500万円、15億1,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、カヤー州およびシャン州北部の唯一の総合病院において、老朽化した病院施設を建て替え、医療機材を整備することで、両病院の保健医療サービスと地域の中核病院としての機能向上に貢献するものです。両州共に中国・ラオス・タイの国境沿いのミャンマー東部に位置しており、少数民族が多く居住する地域です。

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ロイコー総合病院完成予想図

署名後、握手を交わすミン・タン・ニュン保健省保健局長(左)と田中雅彦JICAミャンマー事務所長

ロイコー総合病院(診療人口約35万人)は、1950年代に開設されたカヤー州唯一の総合病院であり、シャン州南部からの患者の来訪も多く、老朽化と医療機器の陳腐化が著しいため、地域の中核病院として機能を十分に果たせていません。また、シャン州北部の総合病院であるラーショー総合病院は、全国に17ある保健行政区の中でも特に診療人口(約180万人)が多いため患者数も多く、中核病院として重要な役割を担っている一方、1940年代に開設され、施設・機材とも老朽化が著しいため、中核病院としての機能が十分に確保できていません。住民に対する適切な保健医療サービスを提供するためにも、保健人材能力強化とともに、両州の総合病院の施設・機材の整備が喫緊の課題となっています。

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ラーショー総合病院完成予想図

本事業により、年間の入院患者の受け入れ人数が、ロイコー総合病院で約10パーセント、ラーショー総合病院では約21パーセントの増加、また、下位の医療機関からの年間搬送数が、ロイコー総合病院で約34パーセント、ラーショー総合病院では約96パーセント増加する見込みで、州内の中核病院としての機能強化と提供する保健医療サービスの改善が期待されます。

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