日墨間の新たなパートナーシップ強化に向けて

−官民連携を含めた二国間協力、日墨パートナーシッププログラム(JMPP)を通じた戦略的な三角協力の推進を確認−

2014年7月28日

国際協力機構(JICA)とメキシコ国際開発協力庁(The Mexican Agency for International Development Cooperation: AMEXCID)は、7月25日、メキシコ合衆国の首都メキシコ・シティにおいて、安倍晋三内閣総理大臣の同国訪問に合わせて、日墨間の今後の協力の強化に関する合意文書(Letter of Intent: LOI)に署名しました。

メキシコは、わが国にとって外交上重要なパートナー国であることに加え、2005年の日墨経済連携協定(Economic Partnership Agreement: EPA)発効後、両国間の貿易額、日本の対メキシコ直接投資は増加傾向にあります。特に近年の日本の自動車産業の進出は著しく、両国間の経済関係は一層深まっていますが、今回の安倍総理の訪問を機に経済関係のさらなる強化が進むことが期待されています。

このような中、JICAは、日本の国際協力の展開にとって戦略的に重要なパートナーであるメキシコ国際開発協力庁と合意文書(Letter of Intent)に署名しました。同合意文書では、今後、メキシコの開発課題解決に日本の民間企業など多様なセクターの持つ優れた技術を活用する協力を強化すること、およびその協力成果を生かしつつ、両国による三角協力(注1)の形態を通じて、他の開発途上国を共に支援していくことなどを確認しました。

具体的には、経済分野ではこれまで実施してきた自動車産業の裾野産業への支援を広げ、保健・医療分野では、患者への負担を軽減する低侵襲医療技術(注2)など新たな分野の協力に取り組みます。また、今年2月の日墨パートナーシップ・プログラム(JMPP)10周年記念シンポジウムにおける提言である、三角協力の戦略性強化、JMPPの枠組みを通じたメキシコとの三角協力による周辺国への普及などを通じた協力成果のスケールアップも含め、中南米地域の課題解決に貢献していきます。


(注1)三角協力とは、日本と開発途上にある国双方が有する技術・ノウハウ、人材・資金などの面での強みを効果的に生かして、他の開発途上にある国が抱える問題の解決のために共同して協力する形態のこと。
(注2)低侵襲医療とは、内視鏡やカテーテルなど、身体に対する負担を軽減させ、効果的な検査・治療を行うこと。治療後のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上が期待されている。