ミャンマー連邦共和国向け無償資金協力贈与契約の締結

−産業界で活躍する工科系人材育成のための教育・研究環境の整備−

2014年8月4日

調印後、握手を交わすチョウ・ズワ・ソー先端科学技術局長(左)と田中雅彦JICAミャンマー事務所長(右)。中央は、コー・コー・ウー科学技術大臣

国際協力機構(JICA)は、8月4日、ミャンマー連邦共和国政府との間で「工科系大学拡充計画」を対象として、25億8,200万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)に締結しました。

本事業は、ミャンマーのヤンゴン市およびマンダレー市において、工科系の中核大学であるヤンゴン工科大学(Yangon Technological University:YTU)と、マンダレー工科大学(Mandalay Technological University:MTU)の6学科(土木工学科、機械工学科、電力工学科、電子工学科、情報技術工学科、メカトロニクス工学)を対象に、教育・研究用の機材およびそれら機材の設置に必要となる施設の整備を行うことにより、両大学の教育環境の改善を図り、もって実践的な学部教育の実施および研究能力の向上に寄与するものです。

【画像】

【完成予想図】共用計測機器棟(仮称)(左)、土木・電気実験棟(仮称)(右)

ミャンマーでは、GDPに占める工業の割合が2003年の14.3パーセントから2012年の32.1パーセントへと近年急増し、産業構造が農業から工業に移る兆しが見えつつあります。しかしながら、大学を含む教育訓練機関は、労働市場が求める能力について認識不足のため、製造業のニーズに見合った実践力を伴った人材を供給できていません。このような状況の中、ミャンマー政府は、科学技術系の人材育成計画の中で、YTUとMTUをそれぞれ、下ミャンマー地域、上ミャンマー地域の工科系教育・研究をリードする中核的研究拠点大学に指定し、2020年までにアセアン諸国と同等レベルの大学にすることを目標としています。

本事業により、対象6学科において施設・機材等が整備され、これらの機材を使って、毎年YTUでは約700人、MTUでは約500人の学生が学ぶことになります。また、現在実施中の技術協力プロジェクト「工学教育拡充プロジェクト」(2013〜2018年度)を通じて、YTUおよびMTUの上記6学科を中心に学部教育の質と研究能力の向上のための支援を行っており、同プロジェクトと組み合わせて、本事業によって整備される施設や機材の操作等の能力強化も図っていきます。

【画像】