コスタリカ共和国向け円借款契約の調印

−グアナカステ県ラス・パイラス地区における地熱発電事業を支援−

2014年8月19日

JICAの田中理事長(左)は、JICAを地熱開発のパートナーに選んでいただき光栄と述べたのに対し、ソリス大統領(右)は、日本の支援は40年以上にわたると述べ、今次の調印を祝福した

国際協力機構(JICA)は、8月18日、コスタリカの首都サン・ホセにてコスタリカ電力公社(ICE)との間で「グアナカステ地熱開発セクターローン(ラス・パイラスII)(以下、本事業という)」を対象として168億1,000万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

本事業は、同国北西部グアナカステ県ラス・パイラス地区に地熱発電所を建設し、再生可能エネルギーによる電力供給を増強することにより、気候変動への影響緩和を図り、もって同国の持続的発展に貢献することを目的としています。本件にかかる貸付資金は蒸気開発、発電所建設にかかる土木工事およびコンサルティング・サービス(入札補助、事業全体管理)費用などに充当されます。

同国では、近年の順調な経済成長を背景に電力需要が年々増加しており、新たな電源開発が必要となっています。石油資源を有さない同国は、先進国以外で初めて「カーボン・ニュートラル」(注)を公約に掲げ、早くから再生可能エネルギーの主流化を電力セクター開発の基本方針として掲げてきました。とりわけ同国において高いポテンシャルがあるとされる地熱発電は、1年を通じて安定供給が可能な国産の電源として期待されています。

JICAは、本円借款貸付契約に先立って、2013年11月19日にICEとの間で同国北西部グアナカステ県に複数の地熱発電所を建設することを目的とする円借款「グアナカステ地熱開発セクターローン」にかかる協力協定書(Cooperation Agreement: C/A)を署名しており、本プロジェクトは同C/Aの下で実施される最初のサブ・プロジェクトとなります。JICAは、本事業を通じ、経済成長と環境保全の両立を目指す同国の電力需要への対応および気候変動対策に貢献していきます。

(参考)

1.借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
グアナカステ地熱開発セクターローン(ラス・パイラスII) 16,810 0.6 0.01 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
コスタリカ電力公社(Instituto Costarricense de Electricidad)
住所: Apdo 10032-1000, San José, Costa Rica
TEL:+506-220-7940 FAX:+506-220-8233

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2018年11月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等)にかかる招請状送付予定時期:2014年8月
(3)本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:発電機器および関連機器パッケージ(Electrical Equipment of Power Plant for ICB)
予定時期:2015年3月


(注)コスタリカは2021年までに自国の二酸化炭素排出量と吸収量を相殺することを中米で初めて政策目標に掲げ、その実現に向けた取り組みを積極的に行っている。