モザンビーク共和国向け円借款契約の調印

−ナカラ港改修を通じて南部アフリカ地域の経済成長に貢献−

2015年6月12日

調印式の様子

国際協力機構(JICA)は、6月11日、マプトにてモザンビーク共和国政府との間で「ナカラ港開発事業(II)」を対象とした292億 3,500万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

モザンビークの主要商業港であるマプト港、ベイラ港、ナカラ港のうち、ナカラ港は、貨物取扱量及びコンテナ取扱量において同国3位ですが、水深が14mあるアフリカ南東部随一の天然の良港であり、約4,500万人の人口を擁するナカラ回廊地域のゲートウェイとして関心を集めています。さらに、ナカラ港からザンビアの首都ルサカまでの道路舗装が2018年には完了することが計画されている中、同港が地域の貿易の拠点として、南部アフリカ地域の経済成長と経済統合に貢献することが期待されています。

同地域は、近年、原料炭、天然ガス等の鉱物資源が発見され、高い農業ポテンシャルがあるだけでなく、経済活動が活発化している中、貨物量も大幅に増加しており、2030年には現在の10倍となることが予想されています。この貨物量の大幅な増加に対応するためには、老朽化した現行の港湾施設の改修と、港湾荷役の効率性の向上が急務となっています。

本事業は、上記のような状況を受けて、ナカラ港の施設改修を通じて、モザンビーク北部の輸出入拠点である同港の荷役生産性を向上させ、ひいてはモザンビーク北部からマラウイ、ザンビアへ至るナカラ回廊における経済開発、貧困削減に貢献するものです。本事業については、第1期(2013年3月承諾、78億8,900万円)の円借款を供与済であり、今次円借款は第2期の供与となります。本借款資金は、北側埠頭改修、泊地浚渫、コンテナヤードの舗装等に係る土木工事、ガントリークレーン等港湾荷役機材の調達及びコンサルティング・サービス(入札補助、施工監理、環境モニタリング等)費用等に充当されます。

本事業の実施により、貨物量は、2012年の225万トン/年から、事業完成2年後となる2020年には、507万1千トン/年に増加し、年間コンテナ貨物量も、約6万5千TEU(2012年)から、約25万1千TEU(2020年)に増加する予定です。

本事業以外にも、我が国は同港に対して、技術協力プロジェクト「ナカラ港運営改善プロジェクト」を実施し、同港の機能向上のための人材育成を行っているほか、無償資金協力「ナカラ港緊急改修計画」(2012年12月贈与契約締結)にて、円借款事業に先駆けて実施すべき緊急の改修が行われています。また、ナカラ回廊地域では地域の包括的な開発計画の策定を支援しており、農業開発支援や、社会・経済インフラ整備及び関連人材育成事業を効果的に連携させ、産業開発・雇用促進を通じた地域開発への貢献を進めています。

(参考)
1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
ナカラ港開発事業(II) 29,235 0.01 0.01 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
モザンビーク運輸通信省(Ministry of Transport and Communications)
住所:Av. Martires de Inhaminga 336, Maputo, Mozambique
TEL:+251-21-359-841、FAX:+251-21-359-841

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2018年1月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティングサービス(入札補助、施工監理、環境モニタリング等)
予定時期:未定
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:ナカラ港開発事業(I)、(II)に係る土木工事パッケージ(Construction work for Phase I & Phase II)
予定時期:2015年7月