広島カープの野村前監督のスリランカ派遣を決定

−7月、復興を推進するスリランカで野球を指導−

2015年6月23日

スリランカ派遣にあたり抱負を語った野村前監督(写真左)とJICA中国大田所長(右)

独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)は、株式会社広島東洋カープ(以下広島東洋カープ)の野村謙二郎広島東洋カープ前監督を7月9日から7月16日にかけてスリランカに派遣することを決定しました。野村前監督は、スリランカ最大都市のコロンボや中部の州都キャンディで、青年海外協力隊員らとともに、青少年を対象とした野球教室で指導を行ったり、スリランカ野球関係者との交流試合に参加します。また、JICAが同国で行う復興支援の現場も視察します。

スリランカでは、JICAが野球の指導を行う青年海外協力隊員を2002年から累計6名派遣し、スリランカ代表チームの監督や現地の若者への指導など、野球の普及に貢献してきました。こうした活動を通じ、代表チームがアジア大会で3位に入賞するなどの実績を収め、元々人気のなかった野球は、競技人口5,000人を数える人気スポーツの一つになりつつあります。2012年には、日本の支援で、南アジア初の専用野球場も建設されました。2009年まで26年間断続的に続いた内戦を経験したスリランカで、平和の訪れにあわせて新たな球場が作られた状況は、第二次大戦後の広島に広島東洋カープと市民球場ができ、復興が進んでいく姿に重なります。

広島東洋カープは、今年6月に、開発途上国への支援の輪を広げる「なんとかしなきゃ!プロジェクト」(注)の著名人メンバーに、日本野球機構所属の野球球団として初めて就任しました。派遣にあたり、野村前監督は、「戦後70年、復興を成し遂げた広島だから伝えられることを、野球を通じて自分なりに伝えていきたい」とコメントしています。帰国後、野村前監督は、スリランカの現状や自身の活動、JICAの事業について、マスメディアやイベントなどを通じた情報発信を行う予定です。本派遣を契機として、今後、JICAと広島東洋カープは、野球を通じた開発途上国との交流を進め、日本における国際協力の理解や参加の推進に取り組みます。

(注)「なんとかしなきゃ!プロジェクト」とは、国際協力の支援や参加の輪を広げるため、国際協力NGOセンター(JANIC)、国連開発計画(UNDP)、国際協力機構(JICA)の3者が実行委員会となり結成された国際協力を行う市民団体、国際機関、政府機関、企業、地方自治体、教育機関などのマルチアクターが参加する国内最大級の市民参加型プロジェクト。

※7月14日付で一部修正を行いました。