ベナン向け無償資金贈与契約の締結:新規水源の開発と給水設備の整備により安全な水へのアクセス改善を支援

2016年4月1日

給水施設完成図(高架水槽)

国際協力機構(JICA)は、2016年3月31日、ベナン共和国との間で「グラズエ市及びダッサズメ市における地下水を活用した飲料水供給計画」を対象として10億7,100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、給水率の低さが課題となっているベナン中部の2都市(グラズエ市及びダッサズメ市)において、新規水源を開発し、配水管、高架水槽等の水道施設を建設するものです。これにより、対象地域における給水量の増大を図り、水因性疾患の減少や住民の生活環境改善に寄与します。

ベナン共和国では、国民に安全な水へのアクセスを確保すべく、都市部の給水率を2015年までに75%とすることを目指し、取り組みが進められてきました。しかしながら、本事業の対象であるグラズエ市及びダッサズメ市においては水源が限られていることから取水量が少なく、同市の給水率は約50%前後(2013年)に留まっており、低い水準となっています。また、近年では、人口増加に伴い水需要が増加し、既存水源井戸の過剰揚水等に伴う揚水量の減少も課題となるなど、対象地域の給水事情はさらに悪化しています。

JICAはこれまでも、ベナンに対して無償資金協力を通じた地下水開発や村落部の給水施設整備などを支援してきています。本事業により、深井戸の設置等を通じて新規水源が開発されることにより、給水量がグラズエ市で2.4倍、ダッサズメ市で3.8倍になることが想定されており、両市の住民約3万2千人がより安全な水にアクセスできるようになることが期待されています。JICAは、今後もベナン国民の生活の質の向上に貢献する協力を実施していきます。

【画像】