中東・北アフリカ地域における民間企業の活動を支援するファンドに出資:国際機関との連携により、同地域の雇用創出、経済・社会安定化に貢献

2016年4月18日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、4月14日、国際金融公社(IFC)の全額出資子会社であるIFCアセットマネジメント社(AMC)が運営する、中東・北アフリカ地域の民間企業を投資対象とするプライベート・エクイティ・ファンド(IFC Middle East and North Africa Fund, LP)に対する出資契約を締結しました。本件は、2012年10月のJICA海外投融資業務の再開以降、中東・北アフリカ地域向けの初めての事業となります。

本事業は、エジプト、ヨルダン等の中東・北アフリカ地域の開発途上国・地域に展開する企業・事業を、本ファンドへの出資を通じて支援するものです。IFC、その他金融機関も出資参画しており、JICAは本ファンドに対して最大30百万米ドルを出資する予定です。主な投資対象分野としては、金融、インフラ、製造等が想定されています。

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中東・北アフリカ地域では、「アラブの春」として2011年初頭から本格化した民主化運動以降、不安定な経済社会状況が続いています。右要因の一つとして、同地域の開発途上国・地域における若年層を中心とする高い失業率が問題となっており、経済活性化による雇用機会の拡大が重要となっています。また、同地域の開発途上国・地域に対する海外直接投資は「アラブの春」以前の水準を依然下回っており、本事業が更なる民間投資促進の契機となることが期待されています。

JICAは、本ファンドへの海外投融資による出資を通じて、中東・北アフリカ地域の開発途上国・地域向けの民間投資を促進し、同地域の雇用創出・経済成長を支援し、経済・社会安定化に寄与することを目指します。また、中東・北アフリカ地域への事業展開を検討している日本企業に対し、同地域の投資環境について情報提供を行うことも検討していきます。

JICAは今後も海外投融資を積極的に活用し、IFCや他の国際開発金融機関と連携を強化しつつ、幅広い支援に取り組んでいきます。