タジキスタン向け無償資金協力贈与契約の締結:機材供与による道路維持管理の適正化を通じた道路物流の効率化

2016年4月28日

国際協力機構(JICA)は、4月25日、タジキスタン共和国政府との間で「ソグド州及びハトロン州東部道路維持管理機材整備計画」を対象として19億9,200万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ソグド州及びハトロン州東部の幹線道路整備を担う道路維持管理局に道路維持管理機材を整備することにより、同管理局が所管する道路の適切な維持管理を図り、もってタジキスタン全土及び周辺地域の道路物流の効率化に寄与するものです。

内陸国であるタジキスタン共和国は、国内約3万キロの道路網が旅客輸送の90%、貨物輸送の68%を担っていますが、旧ソ連崩壊に伴う1991年の独立後に起きた内戦や老朽化による損傷が進んでいる中で、道路の修復を行う道路維持管理局では必要機材が慢性的に不足しています。特に、本事業対象地域であるソグド州及びハトロン州東部は、国内各州のみならず近隣諸国にも通じる国内・国際物流の要であるものの、道路維持管理に必要な機材が大幅に不足しています。このため、小規模補修しかできないことや、自然災害による交通遮断時間が長期に及ぶなど道路維持管理に多大な支障をきたしています。

このような中、本事業において機材を整備することにより、道路維持管理局によるオーバーレイやポットホール補修などの道路修繕が促進され、対象地域の道路網が適切に維持管理されることで、災害時や冬季における通行確保や道路の走行性向上により物流が改善することが期待されます。

JICAは既に同国に対する無償資金協力にて他地域の道路維持管理局に対する機材供与も行っており、本事業の実施によりタジキスタン国内に6つある道路維持管理局のうち、4局の維持管理機材が整備されることになります。

また、本事業対象地域では道路維持管理局の能力向上を目的とした技術協力「道路維持管理改善プロジェクト」も行っており、同プロジェクトとの相乗効果も期待されます。

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