ルワンダ向け円借款契約の調印:国際幹線道路の整備により、域内経済活動活性化に貢献

2016年7月13日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、7月13日、ルワンダ共和国の首都キガリにおいて、同国との間で「ルスモ−カヨンザ区間道路改良事業」を対象として68億8,900万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

本事業は、ルワンダの物流の要衝であると共に、タンザニアを経てダルエスサラーム港に至る中央回廊に位置付けられるルスモ−カヨンザ区間道路の改修及び拡幅を支援することにより、陸上輸送の円滑化と輸送コストの低減を図り、当国と周辺国の物流の活性化に貢献するものです。

ルワンダは、近年GDP成長率が7%を超えるなど、その経済成長は目覚ましく「アフリカの奇跡」とも言われています。一方、内陸国であるため陸上運輸交通手段は道路のみであり、陸路を経由して外洋へ出るためには、ウガンダを経てケニアのモンバサ港に至る北部回廊もしくは、中央回廊を利用する必要があります。例えばルワンダから最も近い国際港であるタンザニアのダルエスサラーム港まで輸送するためには、首都キガリ市から中央回廊を利用して約1,400 kmの距離を移動する必要があります。このようにルワンダからの輸送コストは極めて高く、輸入及び輸出品の原価額内訳において、輸送費が約40%を占めています。これは、近隣国ケニアの約12%と比較しても高い割合であり、経済開発を促進する上での大きな課題となっています。
 
JICAは、こうしたルワンダの物流改善に貢献するため、無償資金協力事業「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」により、ルワンダとタンザニアの国境に新橋及び国境手続き円滑化のための施設(ワンストップボーダーポスト:OSBP)を建設し、2016年3月1日から運用が開始されました。また、技術協力「東部アフリカ地域における国際貿易円滑化のための能力向上プロジェクト」を通じ、ルワンダを含む東アフリカ5か国に対してOSBP施設の運用能力向上も支援しています。これにより、本事業区間を含む中央回廊を経由したルワンダへの流通網が大きく改善すると共に、国境通過車両の通行規制の緩和、越境手続きの円滑化等が図られています。

本事業でルスモ-カヨンザ区間道路の改修・拡幅を支援することで、これら事業との相乗効果により、ルワンダだけでなく、タンザニア、ブルンジやコンゴ民主共和国等の近隣国も含めた中央回廊域内経済の発展に貢献することが期待されています。

本事業は、アフリカ開発銀行(AfDB)との協調融資により実施され、本件にかかる円借款の貸付資金は、ルスモ−カヨンザ区間(92km)の道路改修・拡幅及びコンサルティングサービスに必要な経費に充当されます。

なお、AfDBとの協調融資は、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(Enhanced Private Sector Assistance for Africa:EPSA for Africa)」のもとでの、AfDBとの協調融資枠組み(Accelerated Co-financing Facility for Africa: ACFA)に基づき実施されます。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
ルスモ−カヨンザ区間道路改良事業 6,889 0.01 0.01 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
ルワンダ運輸開発局(Rwanda Transport Development Agency)
住所:Queen’s Land Plaza, KG 563 St., P.O.Box 6674, Kigali, Rwanda.

3.今後の実施スケジュール(予定)
1) 事業の完成予定時期:2019年9月(工事完了時をもって事業完成)
2) コンサルティング・サービス(施工監理等)にかかる招請状送付時期:送付済(※)
3) 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示時期(※):
調達パッケージ名:ルスモ‐カヨンザ区間道路改修・拡幅工事(92km)
(Lot3:Rehabilitation and Widening works of Kayonza-Rusumo Road
(92km))
時期:公示済
(※)ACFA実施ガイドラインのとおり、AfDBの調達ルールに基づき行われています。