エジプト向け無償資金贈与契約の締結:教育・研究用機材整備を通じてエジプト日本科学技術大学における実践的な教育を強化

2016年7月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、7月26日、エジプト・アラブ共和国の首都カイロにて、同国政府との間で「エジプト・日本科学技術大学教育・研究機材調達計画」を対象として20億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、エジプト、アレキサンドリア県ボルグ・エル・アラブ市に位置する、エジプト日本科学技術大学(E-JUST: Egypt-Japan University of Science and Technology)において、エジプト政府が2017年9月の完成を目指して建設中の、E-JUSTの新キャンパスに新設される工学部に対し、教育・研究用機材を整備するものです。

エジプトでは、国立大学における実践的な教育、研究能力の不足による理工系人材の海外流出が課題となっており、これに対応すべく2009年に締結された「エジプト・日本科学技術大学の設置に関する日本政府とエジプト・アラブ共和国政府との間の協定(二国間協定)」にて両国政府がE-JUSTの設置及び運営に協力することが合意されました。E-JUSTは日本型工学教育の特徴を活かした「少人数、大学院・研究中心、実践的かつ国際水準の教育提供」をコンセプトとした大学です。

協定に基づき、JICAは技術協力プロジェクトを通じ、E-JUSTの工学系大学院設立に加え、同大学院の教育・研究能力向上、産業界との連携促進、運営改善等に関する支援を行っています。

本事業により、工学部における実験・実習及び研究時間が平均的な国立大学より増加し、研究に基づく実践的な教育が実施される事で、エジプトにおける産業及び社会の発展に貢献する人材が育成され、加えてアフリカ・中東全体の科学技術研究・教育の質の向上にも効果が及ぶことが期待されます。

JICAは引き続き、本事業と技術協力を組み合わせてE-JUSTに対する包括的な支援を継続していきます。

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