女性のエンパワーメントを対象にした初のマイクロファイナンス機関向けファンドに海外投融資を通じて出資

−アジア地域の女性の金融アクセスの向上及び貧困削減を民間資金を通じて支援−

2016年9月12日

国際協力機構(JICA)は、BlueOrchard(注)が運営するファンド「JAPAN ASEAN Women Empowerment Fund 」との間で出資契約を締結しました。JICAは本ファンドに対して最大30百万米ドルを出資する予定です。本ファンドには、JICAの他に、住友生命保険相互会社(住友生命)を始めとする国内の機関投資家や株式会社国際協力銀行(JBIC)が出資します。

開発途上国では、特に女性を取り巻く貧困問題や教育機会の不平等、本人の望まない早期結婚、高い妊産婦死亡率など、ジェンダー不平等が課題となっており、ジェンダー格差の解消と女性のエンパワーメント(自立支援等)が国連「持続可能な開発目標」(SDGs)の一つにも掲げられています。ASEANにおいてもジェンダー格差の解消は地域として取り組むべき課題の一つとなっており、2009年に策定された「ASEAN共同体ロードマップ2009-2015」においては、域内でのジェンダー主流化が謳われると同時に、女性のスキル向上への投資や女性起業家への支援が地域として取り組むべき重点項目として掲げられています。

本ファンドは、ASEANを始めとするアジア地域において女性のエンパワーメントを支援するマイクロファイナンス機関に対する資金提供を行うことにより、同地域における貧困層の女性をはじめとした顧客の金融サービスへのアクセスを向上させることで女性のエンパワーメントに寄与することを目的としています。

なお、本ファンドは、2015年11月のASEANビジネス投資サミットでの安倍晋三首相のスピーチにおいて、女性のエンパワーメントに焦点を当てたマイクロファイナンスのためのファンドを新たに創設するとの宣言に基づいて設置されるものです。

本ファンドにおいては、JICAが民間投資家が負担するリスクを軽減することで、日本の機関投資家による資金動員を実現しています。このような取り組みにより、日本の民間投資家のインパクト・インベストメントに対する理解の促進がなされ、さらなる民間投資の呼び水となる効果が期待されます。

(注)マイクロファイナンス機関への投融資を行うファンド運営に強みを持つスイスのファンドマネジメント会社

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JICAは本ファンドへの海外投融資による出資を通じて、民間セクターからの投資をASEAN共通の課題である貧困削減・ジェンダー平等推進分野に呼び込む契機とし、同課題の解決に取り組んでいきます。