スリランカ向け円借款契約の調印:上水道インフラ整備により地方部における安全な水へのアクセス向上に貢献

2016年11月17日

11月17日に掲載した本ニュースリリースについて、案件名に誤りがありましたので、訂正の上、お詫びいたします。
【誤】「アヌラダプラ上水道整備事業(フェーズ2)」→【正】「アヌラダプラ県北部上水道整備事業(フェーズ2)」

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、11月17日、スリランカ民主社会主義共和国政府との間で、「アヌラダプラ県北部上水道整備事業(フェーズ2)」を対象として231億3,700万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

本事業は、スリランカ北中部州アヌラダプラ県北部において、上水道施設を整備することにより、安全な水の供給及び上水道の普及を図り、もって対象地域の公衆衛生の向上及び生活環境の改善に寄与することを目的としています。本借款資金は、浄水場や送配水設備の建設に必要な土木工事や資機材の調達及びコンサルティング・サービスに充てられます。

スリランカは、2009年に25年以上にわたる紛争が終結して以降、復興に取り組み、観光業等サービス業の成長を背景に着実な経済成長を遂げてきました。一方、今後全ての国民が経済成長の恩恵を受け、かつ持続可能な「質の高い成長」を実現していくためには、電力や水の安定供給等の経済インフラの整備、地方部における社会サービスの質向上といった課題への取り組みが一層重要となっています。

スリランカは、現在全国平均で45%程度である上水道普及率を2020年までに60%まで高める目標を掲げています。これを達成するためには、都市部における既存の上水道施設の拡張に加え、上水道インフラが未整備である地方部における新規施設の建設が必要になっています。上水道普及率には地域格差が存在し、本事業の対象であるスリランカ北中部州に位置するアヌラダプラ県北部では、上水道普及率は26.9%に過ぎません。また、同地域では、高濃度フッ素が含まれる地下水等を原因とした歯牙フッ素症や、水質に問題がある地下水等が原因とも言われる慢性腎臓病の発症率が高く、同地域における安全な水の供給は、最重要課題の一つとなっています。

本事業で表流水を水源とする新たな上水道施設を整備することにより、同地域の上水道普及率の向上や飲料水中のフッ素濃度の低下などが見込まれ、住民の公衆衛生の向上および生活環境の改善に貢献します。

JICAはこれまでも同国の上水道整備を支援してきており、今後も技術協力、有償資金協力、無償資金協力それぞれのスキームを活用し、スリランカの基礎インフラ整備等を支援することで、同国の持続的な経済成長に貢献していきます。

(参考)
1. 借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利
(%/年)
償還期間(年) 据置期間(年) 調達条件
本体 コンサルティング・サービス
アヌラダプラ県北部上水道整備事業(フェーズ2) 23,137 1.4 0.01 25 7 一般アンタイド

2. 事業実施機関

都市計画・上水省(Ministry of City Planning and Water Supply)
住所:No. 35, Lak Diya Medura, New Parliament Road, Pellawatta, Battaramulla, Sri Lanka
TEL:+94-11-2177240

3. 今後の事業実施スケジュール(予定)

(i)事業の完成予定時期:2021年3月(施設供用開始時をもって事業完成)
(ii)コンサルティング・サービスにかかる招請状送付予定時期:2017年3月
(iii)本体工事にかかる国際競争入札による最初の調達パッケージ入札公示:
調達パッケージ名:ロットA(Lot A)(取水場、浄水場、配水池、高架水槽の建設及び電気機械設備の整備)(Construction and installation of water intake equipment, a water treatment plant, ground sumps and elevated water tanks; provision and installation of electrical equipment )、ロットB(Lot B)(送水管、配水管の整備)(Supply and installation of water transmission and distribution pipes )
予定時期:2017年6月