ブータン向け無償資金贈与契約の締結:橋梁架け替えを通じ、運輸・交通の安定化に貢献

2016年12月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月26日、ブータン王国政府との間で「国道四号線橋梁架け替え計画」を対象として21億5,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ブータン王国南部トンサ県及びサルパン県において、国道四号線上の4橋(テレガンチュ橋、ベテニ橋、サムカラ橋及びパッサン橋)の架け替えを行い、橋梁の性能及び安全性を向上させることにより、安定的な運輸・交通の確保を図り、もって地域の経済活性化の促進及び地方部の生活改善に寄与するものです。

ブータン王国の主要道路ネットワークは、国土の東西に走る国道1号線とインド国境まで南下する国道2〜5号線の4本の国道(国道総延長約1,860km、2013年)のみですが、そのうち、国道4号線は、当国中部の中心都市トンサと南部の中心都市ゲレフを結んでおり、人の移動・物流の観点から国内の重要路線となっています。また、当国経済を牽引することが期待されるマンデチュ水力発電所の建設が同国道沿いで進行中であり、同国道は発電所の建設資機材の輸送ルートとしても活用されており、重要な役割を果たしています。しかし、同国道上に架かる橋梁の中には、1980年代以前に設置され老朽化し、幅員・耐荷重ともに現行設計基準の規格値を満たしていない橋梁が多く、安定的な運輸・交通の確保が課題となっています。

本事業で老朽化した4橋梁を架け替えることにより、通行可能最大車両トン数の増加や年平均貨物積載量の増加等が見込まれ、当該地域の運輸・交通における安定性及び効率性の改善が期待されます。JICAは、本案件に加え、橋梁の施工監理及び維持管理の制度整備・人材育成を行う技術協力プロジェクト「橋梁施工監理及び維持管理能力向上プロジェクト」を実施中であり、ハード面、ソフト面の両面から同国の交通インフラ整備を包括的に支援します。

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