マダガスカル向け円借款契約の調印:同国最大の商業港トアマシナ港の拡張を通じてマダガスカルの経済成長に貢献

2017年3月24日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月23日、アンタナナリボにてマダガスカル共和国政府との間で「トアマシナ港拡張事業」を対象として452億1,400万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。

本事業は、増加する貨物需要に対応するため同国最大の商業港であるトアマシナ港の拡張を通じて、港湾機能を強化することにより、物流の拡大と効率化を図り、もって同国経済の発展に寄与することを目的としています。本件にかかる貸付資金は防波堤の延伸、コンテナ貨物用バースの建設及び増深、バルク貨物用バースの増深、コンテナヤードの拡張等に係る土木工事及びコンサルティング・サービス(詳細設計、入札補助、施工監理)費用等に充当されます。 

マダガスカルは南インド洋に位置する島国で、海上輸送が同国の物流において重要な役割を担っています。同国は内政の悪化に伴い2009年にはマイナス成長を経験したものの、2010年以降プラス成長に転じており、今後も年率4%から5%程度の経済成長が見込まれています。これに加え、急速な人口増加が予想され、国内向けの貨物需要が大きく増加することが見込まれます。また、ケニアやタンザニアなど年率5%以上の経済成長を遂げている近隣国への積替え貨物需要の増加も見込まれています。本事業の対象であるトアマシナ港は、現在マダガスカル国内向け貨物の約75%、国際貨物の約90%を取り扱う同国最大の商業港ですが、港湾インフラのリハビリや需要に見合った拡張工事等が実施されておらず、大型のコンテナ貨物船が接岸できないといった制約があります。そのため、今後見込まれる国内外の貨物需要に対応可能な港湾施設の整備と効率的な運営が同国の喫緊の課題の一つとなっています。本事業によりトアマシナ港のコンテナ貨物用バースの建設やコンテナヤードの拡張等を行うことにより、取扱い可能な貨物量が2倍以上に増加するなどの効果が見込まれます。これにより、同国の物流の増大および効率化が図られ、同国への投資や民間セクター開発の促進につながることが期待されます。

なお、JICAは、本事業と並行して、首都アンタナナリボとトアマシナを含む広域経済圏の総合都市開発計画の策定を支援する技術協力プロジェクト「アンタナナリボ・トアマシナ経済都市軸総合開発計画策定プロジェクト」を2017年1月から開始しており、同国の経済発展に資する支援を継続していきます。

(参考)

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
トアマシナ港拡張事業 45,214 0.01 0.01 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
トアマシナ港湾公社(Société du Port à Gestion Autonome de Toamasina)
住所:Boulevard Ratsimilaho, B.P. 492 Toamasina 501, Madagascar
TEL:+261-(0)20-53-321-55/57
FAX:+261-(0)20-53-335-58

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期: 2026年4月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等)の招請状送付予定時期:2017年4月
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
調達パッケージ名:フェーズ1に係る土木工事パッケージ(Construction work for Phase I)
予定時期:2017年4月