セネガル向け無償資金協力贈与契約の締結:ダカール港の改修によりマリ向け物流ルートの強化に貢献

2017年3月30日

国際協力機構(JICA)は、3月27日、セネガル共和国政府との間で「ダカール港第三埠頭改修計画」を対象として39億7,100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、アフリカ大陸最西端に位置するダカール港において、内陸国向けの固体バルク貨物を扱う第三埠頭を改修するものです。これにより安全かつ効率的、衛生的な荷役やダカール港を経由する隣国マリ向けの物流拡大が期待されます。

セネガル首都の主要港であるダカール港では、年間約1,500万トンを超える貨物取扱量のうち、約14%が内陸国向けの穀物等の食糧を含む経由貨物であり、そのうち98%が隣国マリ向けに輸送されています。内陸国向け貨物を扱う第三埠頭は、1939年に建設され、1969年に拡張されたものの、安全な荷役に支障が出ています。また、既存岸壁の水深が不十分で大型船舶が寄港できない、陥没箇所での滞水に起因する腐水により食糧を含む貨物や荷役労働者の衛生環境が保持されていないといった課題も抱えています。一方で、域内経済の活発化などに伴い、2022年までにダカール港の隣国マリ向けの貨物取扱量は2015年の約1.7倍に増えると予想されており、マリ向け物流ルートの強化が求められています。

本事業により、セネガル及びマリを含む内陸国向けの固体バルク貨物を扱うダカール港第三埠頭を改修することにより、取り扱い可能な貨物量を約40%増加し、安全かつ衛生的な荷役作業の環境整備を実現することに貢献します。加えて、隣国マリへの運輸インフラが改善され、安定した物流ルートが確保されることが期待されます。JICAは本案件に加え、これまでにダカールとマリの首都であるバマコを繋ぐ回廊整備のための円借款事業や無償資金協力を実施しており、セネガルからマリへの物流ルートの強化を包括的に支援しています。

【案件基礎情報】
国名 セネガル共和国
案件名 ダカール港第三埠頭改修計画
実施予定期間 工期38ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ダカール港湾公社
対象地域・施設 ダカール港第三埠頭
具体的事業内容(予定) 土木工事、調達機器等:岸壁(セルラーブロック式、延長350m、設計水深マイナス12m、エプロン面積約7,800m²)改修、岸壁床掘り(約28,000m³
)、ヤード舗装(約18,700m²)、道路舗装(約18,300m²)、倉庫改修(約2,180m²)、岸壁付帯施設(防舷材、係船柱、車止め、梯子など)取付け。
コンサルティングサービス:詳細設計、施工管理