ミャンマー向け無償資金贈与契約の締結:国営メディアの放送機材の拡充により、高品質で多様な番組づくりに貢献

2017年3月30日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月29日、ミャンマー連邦共和国の首都ネピドーにて、同国政府との間で、「ミャンマーラジオテレビ局放送機材拡充計画」を対象として22億6,300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ヤンゴン及びネピドーにおいて、ミャンマーラジオテレビ局(MRTV)の放送機材を拡充することにより、MRTVの放送能力及び放送番組製作能力の向上を図り、もって民主化の推進を含む経済社会を支える人材の能力向上に寄与するものです。

国営メディアの一つであるMRTVは、1939年にラジオ放送を開始、1980年代に日本の協力によってヤンゴンのスタジオセンター(現在のヤンゴン支局)の建設と番組制作機材の整備を行い、本格的にテレビ放送を開始しました。

当時整備された機材は既に老朽化しており、現在は東南アジア競技大会(SEAゲーム、2013年)に際し整備された機材が使用されています。大部分が屋外収録を主目的としているため、スタジオ内での番組制作は非常に困難な状況です。MRTVが、チャンネル数や自主制作番組を増やし、民主化推進、教育・啓発といった役割を果たす上では、機材の更新・拡充が重要課題となっています。

本事業により、制作番組数が1週間に約110番組の増加、放送時間も1週間に約110時間の増加が見込まれるほか、テロップを挿入したトークショーやバーチャル映像システムを活用した番組等、高品質で多様な番組を視聴者に提供することが可能になります。また、技術協力「MRTV能力強化プロジェクト」により、番組制作に必要なMRTV職員の知識・技術の向上も併せて支援していきます。

【案件基礎情報】
国名 ミャンマー連邦共和国
案件名 ミャンマーラジオテレビ局放送機材拡充計画(The Project for expansion of Broadcasting Equipment of Myanma Radio and Television)
実施予定期間 工期23ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ミャンマーラジオテレビ局(Myanma Radio and Television)
対象地域・施設 ミャンマーラジオテレビ局 ネピドー本局、ヤンゴン支局
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
<ネピドー本局>
コンテンツ・ネットワークシステム 一式、アーカイブシステム 一式、小型衛星中継車 2台、方式変換システム 一式、保守・測定機材 一式
<ヤンゴン支局>
スタジオ用機材 一式、コンピューター・グラフィックシステム 一式、アーカイブシステム 一式、素材送りシステム(ヤンゴン→ネピドー) 一式、小型衛星中継車 1台、保守・測定機材 一式、スタジオ等の内装及び防災設備等の改修工事(機材据付工事の一部として実施)

(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達監理