ルワンダ向け無償資金贈与契約の締結:老朽化した灌漑施設の改修により農業生産性と農家収入の向上に貢献

2017年3月31日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月31日、キガリにて、ルワンダ共和国政府との間で「ルワマガナ郡灌漑施設改修計画」を対象として20億7,700万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ルワンダの東部県ルワマガナ郡において、灌漑用地への安定的な水供給を実現するため、4箇所の灌漑施設の改修を行うものです。

ルワンダでは、農業セクターがGDPの約34%を占める主要産業であり、全就労人口の約8割が従事しています。ルワンダの農業は、天水農業が大部分を占めますが、全域が半乾燥地帯に位置する東部県は年間降雨量が少ないため、灌漑農業が営まれています。他方、東部県ルワマガナ郡の灌漑施設は1980年代に整備されたもので、老朽化が進み、堆砂による貯水容量の低下や、幹線水路での漏水などが発生しています。そのため、年間を通じて安定的な灌漑農業ができず、水稲やトウモロコシなどの作物の単収も低く、農家の収入が安定しないことが課題となっています。

本事業で老朽化した既存灌漑施設を改修することにより、水稲の二期作栽培を可能にし、2023年には、対象地での1年あたりの延べ水稲作付面積が、2015年の284ヘクタールから約1.4倍に、また、水稲の作物単収も2015年の1ヘクタール当たり3.87トンから約1.3倍に増加することが見込まれます。

加えて、JICAは、2017年9月から灌漑施設の維持管理を支援する技術協力プロジェクト「灌漑水管理能力向上プロジェクト」を実施予定であり、施設面および技術面の両面からルワンダの農業生産性向上を包括的に支援します。

【案件基礎情報】
国名 ルワンダ共和国
案件名 ルワマガナ郡灌漑施設改修計画
実施予定期間 工期36ヶ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 農業開発庁
対象地域・施設 東部県ルワマガナ郡
具体的事業内容(予定) (1)施設整備:ため池の改修(4箇所(新設2箇所を含む)/総貯水容量約220万m³
)、用水路の改修(幹線水路/総延長約25km)、付帯施設の改修、管理用道路の改修(総延長約15km)
(2)コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、施工監理、ソフトコンポーネントとして灌漑水利組合設立への支援及び灌漑施設の初期操作指導・運用指導