トンガ向け無償資金贈与契約の締結:風力発電システムの整備により、エネルギーの安定供給に貢献

2017年5月2日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、5月2日、トンガの首都ヌクアロファにて、同国政府との間で、「風力発電システム整備計画」を対象として21億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島において、風力発電設備及び系統安定化装置等を整備することにより再生可能エネルギーの導入を促進し、電力供給源の多様化を図り、もってエネルギーの安定供給に貢献するものです。

トンガはエネルギー資源に乏しく、その93%以上を輸入ディーゼルに依存しています。このため、国際的な石油価格の変動等外部要因の影響を受けやすいほか、島嶼国故に輸送コストも割高であり、エネルギー安全保障上の脆弱性を抱えています。また、ディーゼル燃料は同国における主要な温室効果ガスの排出源となっています。こうした状況を受け、同国政府は2020年までに電力供給の50%(27ギガワット時)を再生可能エネルギーで賄うことを目標に掲げ、電力供給源の多様化を図っています。

本事業で風力発電システムを整備することにより、同国の電源構成における再生可能エネルギーの割合が6%程度上昇するほか、ディーゼル燃料の使用量が減ることで、温室効果ガス排出量の削減にも貢献することが期待されています。

なお、本事業は我が国の無償資金協力事業としては初めての風力発電システム整備となります。

【案件基礎情報】
国名 トンガ王国
案件名 風力発電システム整備計画(The Project for Installation of Wind Power Generation System)
実施予定期間 工期23ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 トンガ電力公社
対象地域・施設 トンガタプ島
具体的事業内容(予定) (1)施設整備
風力発電設備(1.3 メガワット)、系統安定化設備(蓄電設備)、送配電線網への系統接続設備等
(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達監理、(ソフトコンポーネントとして)風力発電施設の運転・維持管理指導

 

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