ウガンダ向け無償資金贈与契約の締結:地方給水施設の整備により安全な水へのアクセス向上に貢献

2017年5月8日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、5月5日、カンパラにて、ウガンダ共和国政府との間で、「ウガンダ東部チョガ湖流域地方給水計画」を対象として17億600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ウガンダ東部に位置するチョガ湖流域5県の9カ所の人口密集地域において、管路給水施設(注)を整備することにより、給水量の増加を図り、当該地域住民の安全な水へのアクセス及び衛生改善に寄与するものです。

ウガンダでは不衛生な水を原因とする水因性疾患の発症率が高く、また水汲み労働が子供の低就学率を招き、女性の社会進出の妨げになるなど、安全な水へのアクセス率の低さが様々な課題を引き起こしています。ウガンダの地方部における給水率は約65%(2015年)に留まり、本事業の対象である東部チョガ湖流域5県の平均給水率は約57%と、さらに低い状況となっています。チョガ湖流域5県には公共施設や商業施設等が所在するため、高い水需要がある人口密集地域が複数ありますが、これら地域での給水率はその他地域と比べ10パーセントから40パーセントも低く、給水率の向上が課題となっています。

本事業で管路給水施設を9か所建設することにより、1日当たり580立方メートル以上の給水量が新たに確保できるようになる見込みです。この結果、対象地域の住民の水汲み労働が軽減されるとともに、衛生的な飲料水が供給されることで関連の疾患が減少することも期待されます。

JICAは、本事業をはじめとした給水分野の協力により、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の1つである「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」に貢献していきます。

(注)地下水を高架水槽に汲み上げ、重力を利用し共同水栓等に配水する簡易給水施設

【案件基礎情報】
国名 ウガンダ共和国
案件名 ウガンダ東部チョガ湖流域地方給水計画(The Project for Rural Water Supply in Lake Kyoga Basin, Eastern Uganda)
実施予定期間 工期26ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 水・環境省水開発総局
対象地域・施設 東部チョガ湖流域5県の管路給水施設9か所
具体的事業内容(予定) (1)施設整備
管路給水施設9か所(配管の設置による共同水栓方式の簡易給水施設)の建設:取水施設、配水池、配水施設、共同水栓(計88か所)、公共施設向け給水管(総管路延長約115km)
(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理。ソフトコンポーネントとして給水施設の運営・維持管理に係る能力強化。