ザンビア向け無償資金贈与契約の締結:病院の機能拡充により首都ルサカにおける保健サービスへのアクセス改善に貢献

2017年5月17日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、5月16日、ザンビア共和国政府との間で、「第二次ルサカ郡病院整備計画」を対象として39億800万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、首都のあるルサカ郡において手術等を行える病院が不足している状況を改善するため、郡内3カ所の第1次レベル病院(注1)の施設及び機材の整備を行うことにより、ルサカ郡の住民の保健サービスへのアクセスを改善し、健康増進を図るものです。

ザンビアでは、乳幼児死亡率、妊産婦死亡率、HIV感染率等の保健分野における指標が全世界平均より高く、引き続き改善のための取り組みが必要となっています。ルサカ州ルサカ郡においては、基本的な保健サービスを提供するヘルスセンターはありますが、帝王切開や基礎手術等を行える第1次レベルの病院が絶対的に不足しています。こうした状況を改善するため、ザンビア保健省はルサカ郡内の5つのヘルスセンターを第1次病院に格上げしましたが、手術等の医療サービスを提供するための施設・機材が不足しており、第1次病院としての機能を十分に果たせていないのが現状です。

本事業により手術棟や外科病棟等の施設及び超音波診断装置等の機器が整備されることで、事業完了から3年後には、本事業対象の3つの第1次病院において、受け入れ可能な外来患者数が約14万人増加し、対応可能な基礎的外科手術件数(帝王切開を除く)は4倍、帝王切開件数は11倍になると想定されています。

JICAは、本事業に先立ち、無償資金協力「ルサカ郡病院整備計画」(2013年7月G/A締結)(注2)により、ルサカ郡内でヘルスセンターから格上げされた5つの第1次病院のうち2カ所の病院の機能拡充を支援しており、本事業は残る3カ所の病院の機能拡充を行うものです。JICAはこれらの協力を通じて同国の保健サービス提供の強化を図り、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)の目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」の達成に貢献します。

(注1)内科、外科、産婦人科、小児科があり、帝王切開、基礎手術、基礎的検査が可能な病院。

(注2)詳細は「ルサカ郡病院整備計画」事前事業評価表のとおり。

【案件基礎情報】
国名 ザンビア共和国
案件名 第二次ルサカ郡病院整備計画(The Project for Upgrading Lusaka Health Centres to District Hospitals (Phase 2))
実施予定期間 工期33ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 保健省政策・計画局
対象地域・施設 ルサカ州ルサカ郡、チパタ1次レベル病院、カニャマ1次レベル病院、チャワマ1次レベル病院
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
【施設】郡病院標準施設仕様に則った施設整備(外来棟、成人病棟、アドミニストレーション棟、外科病棟、検査室、医療画像設備、リハビリテーション施設)
【機材】郡病院標準施設仕様に則った機材整備(一般X線撮影装置、X線撮影装置(移動式)、超音波診断装置、超音波診断装置(移動式)、麻酔器、電気メス、患者監視装置、保育器(搬送用)、インファントウォーマー、オートクレーブ、無影灯(天吊り型)など)

(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理。ソフトコンポーネントとして機材の維持管理等に係る技術指導