ミャンマーにおいてJICAの技術協力で開発された新しい教科書が全国の小学校に一斉導入

2017年6月1日

民主化を進めるミャンマーで、6月1日から始まった新学年度より、JICAの技術協力で開発された新しい1年生用教科書が全国の小学校に一斉導入されました。

2011年に民政移管されたミャンマーでは、新しい国づくりを担う人材の育成が急務となっています。JICAはミャンマーで長年にわたり、子どもの主体的な学びを促す児童中心型教育の普及を支援してきましたが、授業で使用される教科書は約20年前に軍事政権下で編纂されたもので、ともすると暗記中心のスタイルに戻りがちでした。

そこで、JICAは2014年から「初等教育カリキュラム改訂プロジェクト(通称CREATE)」で、特に、ミャンマー政府が推進する教育改革の一環として、小学校の全学年(1〜5年生)、全教科(ミャンマー語、英語、算数、理科、社会、体育、道徳・公民、ライフスキル、音楽・図工)の教科書の開発を支援してきました。そしてこの度、6月1日の新学年度から、ミャンマー全土の新1年生約130万人が新しい教科書で学び始めました。

新しい教科書は、ミャンマーの人々が大切にしてきた価値観を守り、多様性を尊重しながら、ひとりひとりが自分の目で確かめ、考え、伝え、協力して、自分たちの暮らしや社会を改善していけるようになること、好奇心をふくらませながら楽しく学べることを目指して作られています。教員は知識の伝達を行うだけでなく、子どもの主体的な学びを促すことが求められます。そのため、全教科の教師用指導書を作成・配布するとともに、全国の現職教員を対象とした研修や教員養成校向けの研修も実施しています。

CREATEでは、約40名の日本の教育専門家が、日本や他国での経験を生かして、各教科内容や効果的な指導法、教科書編集・デザイン、教員研修、アセスメント等、ミャンマーの次世代を育てる教育の実現に向け、多角的な技術支援を行っています。

JICAでは今後も、カリキュラム改訂をはじめとした教育の質向上を通じてミャンマーの国づくりを支援していきます。

関連リンク: