マラウイ向け無償資金贈与契約の締結:4年制大学の施設・機材整備による中等有資格教員の養成を通じて、質の高い中等教育の推進に貢献

2017年6月29日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、6月28日、首都リロングウェにて、マラウイ共和国政府との間で、「ドマシ教員養成大学拡張計画」を対象として19億4,700万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、3年制のドマシ教員養成校を4年制大学とするために必要な施設及び機材の整備を行うことにより、質の高い中等有資格教員の養成を図り、中等教育の質の向上に寄与するものです。

マラウイでは、1994年に初等教育が無償化された結果、初等教育就学者数が約190万人(1994年)から約420万人(2011年)へ急増し、それに伴い中等教育就学者数も約5.4万人(2003年)から約25.6万人(2011年)に増加しました。そのため、中等有資格教員の不足が発生し、同国政府は初等資格教員を中等教員として再配置することにより当面の量的不足に対応してきました。初等教員養成校であった本事業の対象であるドマシ教員養成校も、中等有資格教員の拡充を図るため、中等教員養成校に位置づけられ、同教員の輩出に大きく貢献してきています。しかし、マラウイ政府は、より質の高い中等有資格教員の養成を目指し、3年制の中等教員養成校を4年制大学に格上げし、一定水準の質を有した中等有資格教員の輩出拡大を図ることとしています。これに伴い、ドマシ教員養成校も2015年に4年制大学に格上げされましたが、質の高い中等有資格教員養成に必要な教育を提供するためには、施設や設備等が不十分なままとなっています。

本事業により、講義棟や実験棟、図書館等を整備することで、中等教育学位取得者が、新たに年間300名養成されることが見込まれます。

JICAは、本事業に加え、同教員養成校を対象に、中等理数科現職教員の能力強化を目指した4年制カリキュラム策定を支援する技術協力も実施しており、ハード面、ソフト面の両面から同国の中期国家開発計画「第二次マラウイ成長開発戦略」に掲げられている「質の高い中等有資格教員の養成拡大」の実現を支援しています。これらを通じ、マラウイが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の目標4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」を達成することにも貢献します。

【案件基礎情報】
国名 マラウイ共和国
案件名 ドマシ教員養成大学拡張計画(The Project for Expanding and Upgrading the Domasi College of Education)
実施予定期間 工期24ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 教育科学技術省
対象地域・施設 ゾンバ県ドマシ市、ドマシ教員養成校
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
【施設】講義棟、実験棟、図書館、事務棟、スタッフカフェテリア、女子寄宿舎、男子寄宿舎、渡り廊下(延床面積計10,400平方メートル)及び浄化槽、高架水槽等の付属施設
【家具】机、椅子、書棚などの教育家具
【機材】理科実験機材、図書館機材等

(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理等