セントルシア向け無償資金贈与契約の締結:橋梁の架け替えにより自然災害時を含めた安定的な交通の確保に貢献

2017年8月10日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月9日、首都カストリーズにて、セントルシア政府との間で、「カルデサック流域橋梁架け替え計画」を対象として15億3,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、首都カストリーズとヘワノラ国際空港を結ぶセントルシア島西海岸道路に位置するカルデサック橋、東海岸道路に位置するラヴィン・ポアソン橋の架け替えを実施することにより、自然災害時にも安定的な交通を確保し、同国の社会経済の発展及び自然災害に対する幹線道路の強化に寄与するものです。

セントルシアは、大型のハリケーンや洪水をはじめとする災害により大きな被害を受けやすい国であり、近年では、2010年10月のハリケーン「トマス」で1億4,500万米ドル(GDPの11.7パーセント)、2013年12月の豪雨で7,060万米ドル(GDPの5.3パーセント)と多大な経済的損失を被っています。

同国政府は被災した道路、橋梁の補修及び改良をはじめとしたインフラの強靭化を図っていますが、技術・資金が十分ではなく、自然災害が発生した際、交通が阻害され経済的な損失が生じることが想定されます。

本事業の対象2橋は、同国内の物流における最重要幹線である西海岸及び東海岸道路上の、特に深刻な洪水被害が頻繁に発生している地点に位置しています。

本事業により、2橋の長さ・幅を拡げることで洪水災害による橋梁封鎖が減少し、輸送量が安定することにより、社会経済の発展及び自然災害に対する幹線道路の強化が期待されます。

【案件基礎情報】
国名 セントルシア
案件名 カルデサック流域橋梁架け替え計画(The Project for Reconstruction of Bridges in Cul-De-Sac Basin)
実施予定期間 工期45ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 社会基盤・港湾・エネルギー・労働省
対象地域・施設 セントルシア島内カルデサック川流域
具体的事業内容(予定) (1)施設整備
【施設】カルデサック橋(橋長:81m、幅員:10.5m、2車線)、ラヴィン・ポアソン橋(橋長:18m、幅員:9.5m、2車線)の架け替え、橋梁周辺の護岸防護工、取付け道路の建設(カルデサック橋:延長600m、2車線、ラヴィン・ポアソン橋:延長20m、2車線)、既存道路の盤上げ

(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理