パキスタン向け開発調査型技術協力討議議事録の署名:安定的な電力供給の実現に向けた基幹送電系統の開発計画策定を支援

2017年9月5日

9月5日に掲載した本ニュースリリースについて、事業の実施予定期間に誤りがありましたので、訂正の上、お詫びいたします。
【誤】「2017年12月〜2018年6月」→【正】「2017年12月〜2019年6月」

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月30日、パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにて、同国政府との間で、開発調査型技術協力「国家基幹送電系統開発計画策定支援プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

パキスタンでは、近年深刻な電力需給ギャップが生じています。2015年におけるピーク時電力需要が24,757MWであるのに対し、供給能力は18,826MWに留まり、供給力が24%も不足している状況です。この需給ギャップにより、地域によっては計画停電が長時間発生しており、安定供給の実現が喫緊の課題となっています。

これに対し、パキスタン政府は、国家電力政策(2013年)に基づき、電力インフラ開発を通じた電力供給力の強化を図っており、同政策の中で「最先端の送電系統の構築」も最重要課題の一つとして掲げられています。この目標の実現のためには送電系統強化に向けた着実な設備投資が必要である一方、効率的な設備形成を行うために、国家基幹送電系統の中長期的な開発計画の策定が必要とされています。

本事業は、JICAによる「最適電源・送電開発計画策定支援プロジェクト」(2014年〜2016年)により策定された最適電源開発計画を踏まえ、エネルギー省や国営送電会社等のパキスタン側関係者と協働で220kVを中心とした基幹送電系統の開発計画の策定を行い、それらの協働作業を通じて国営送電会社の人材育成を図るものです。

JICAは本事業に加え、送電線建設(円借款)、研修所建設(無償資金協力)、発電・送電・配電の運転維持管理(技術協力)、省エネルギー(技術協力)等を含め、計画策定から事業実施とその運営、供給サイドから需要サイドまで包括的な協力を展開し、停電が頻発するパキスタンの電力供給の改善に貢献します。

【案件基礎情報】
国名 パキスタン・イスラム共和国
案件名 国家基幹送電系統開発計画策定支援プロジェクト
実施予定期間 2017年12月〜2019年6月
実施機関 国営送電会社
対象地域 イスラマバード、ラホール他
具体的事業内容(予定) 220kVを中心とした電圧階級における基幹送電系統の開発計画が策定されるとともに実施機関である国営送電会社の関係エンジニアが育成される