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日本の技術で開発途上国に持続可能で強靭な道路を:JICAと内閣府SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」が「道路アセットマネジメント」技術の海外展開実施に関わる覚書を締結

2017年10月23日

調印式の様子

国際協力機構(JICA)は、10月23日、JICA本部(東京都千代田区)において、内閣府が実施するSIP(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)インフラ維持管理・更新・マネジメント技術(以下「SIPインフラ」)(注1)との間で、「道路アセットマネジメント」に関する協力を強化するための覚書に調印しました。

JICAは、運輸交通分野における重要開発課題に関する包括的な取組を実施するために「道路アセットマネジメントプラットフォーム」(注2)を立ち上げ、開発途上地域における道路インフラの予防保全型の維持管理の定着やアセットマネジメント手法に基づいた効果的かつ効率的な道路行政の実現に向けて取り組むことを目指しています。

内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)は、SIPインフラにおいて、世界最先端の情報技術やロボット技術を活用することでインフラの予防保全(注3)による維持管理水準の向上を低コストで実現し、継続的な維持管理市場を創造するとともに、海外展開の推進に取り組んでいます。

今回、JICA及び SIPインフラは双方の知見・技術を活用して「道路アセットマネジメント」の海外展開と人材育成を実施していくための覚書を締結しました。具体的には、JICAが協力を実施しているアジア、アフリカ地域を中心とした世界各国を対象として、SIPインフラで開発された点検診断技術、余寿命予測解析技術、マネジメント技術などをJICAの事業において活用していくことを想定しています。

なお、内閣府SIPとJICAが覚書を交わし、技術の海外展開を行うのは初めての取り組みです。

両機関の間での主な協力内容は以下のとおりです。

(1)SIPインフラの研究開発テーマからJICA技術協力プロジェクトの活動内容に関連する研究開発の推薦に関すること

(2)開発途上地域での「道路アセットマネジメント」の取組推進におけるJICA道路アセットマネジメントプラットフォーム事務局及び開発途上地域関係者への技術的指導・助言に関すること

(3)開発途上地域からの「道路アセットマネジメント」に関連する長期研修員の受入れ及び長期研修終了後の支援に関すること

(4)開発途上地域からの「道路アセットマネジメント」に関連する研修事業(国別/課題別研修)に関すること

(5)SIPインフラにて研究開発された「道路アセットマネジメント」に関連する技術のJICA技術協力プロジェクトを活用した試行・展開、その他活動等の実施に関すること

(注1)戦略的イノベーション創造プログラム(SIP:Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program)は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために11の課題で創設した国家プロジェクトで、インフラ維持管理・更新・マネジメント技術においては、藤野陽三プログラムディレクター(横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授)の総括の下で施策を推進している。

(注2)開発途上国・地域における道路アセットマネジメントシステムの能力向上や改善にかかる一連の支援を効果的かつ効率的に実施することを目的としたJICAのプラットフォーム。JICAの現在までの国際協力の経験に加えて、SIPインフラとの連携をはじめとした国内の知見も積極的に国際協力に活用していく体制を構築していく。

(注3)施設の状態を定期的に点検・診断し、致命的欠陥が発現する前に対策を講じることにより、事故や災害を未然に防ぐとともに、施設の長寿命化により長期的に見た場合のトータルコスト(ライフサイクルコスト)の縮減を図ること。