ラオス向け無償資金贈与契約の締結:中学校の施設整備により、中南部4県の教育環境改善に貢献

2017年10月25日

10月25日に掲載した本ニュースリリースについて、金額の表記方法を修正させていただきましたので、お知らせします。
(修正前)14億1500万円 → (修正後)13億6900万円(注)

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、10月25日、ビエンチャンにて、ラオス人民民主共和国との間で、「中南部地域中等学校環境改善計画」を対象として13億6900万円(注)を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業はラオス中南部4県において、中学校の施設及び設備を整備することにより、教育のアクセス向上と学習環境の改善を図り、もって前期中等教育の質の向上に寄与するものです。

ラオスでは、2020年までの後発開発途上国からの脱却という国家目標の達成に向け、より高度な技術に対応可能な識字、基礎的計算能力等を備えた産業人材育成のニーズが高まっています。初等教育総就学率(注)は118.4%(2015年)に達しましたが、日本の中学校に相当する前期中等教育の総就学率の全国平均は78.1%に留まっていることから、「第8次教育セクター開発計画(2016-2020)」では、2020年までに前期中等教育の総就学率を85%まで改善する目標を掲げています。とりわけ、貧困率の高い中南部地域においては、施設の老朽化と不足によって適切な教育環境が整っていないことなどもあり、全国平均と比べ著しく総就学率が低い(50〜60%台)ことから、その対策が急務になっています。

本事業では、中南部地域4県の37中学校の増設・改築を行い、机、黒板等の教室設備を整備します。これにより教室数が212室から454室に増加し、新たに2,620人の生徒の受入が可能になることで、より多くの生徒の就学が見込まれます。

JICAは本事業に加え、無償資金協力「南部地域前期中等教育環境改善計画」(2014年)、技術協力プロジェクト「初等教育における算数学習改善プロジェクト」(2016年‐2022年)等を実施しており、同国の教育環境整備を包括的に支援しています。

(注)本事業の詳細設計のため、別途4600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結済。

【案件基礎情報】
国名 ラオス人民民主共和国
案件名 中南部地域中等学校環境改善計画(The Project for Improving Secondary School Environment in the Central and Southern Provinces)
実施予定期間 工期51ヶ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 教育・スポーツ省(Ministry of Education and Sports)
対象地域・施設 ラオス中南部4県(カムアン県、サバナケット県、サラワン県、チャンパサック県)
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
土木工事、調達機器等の内容:中等学校37校の増設・改築
【施設】教室、職員室、トイレ、図書室兼倉庫、多目的室(各県1校、合計4校)
【設備】椅子、机、黒板、収納棚

(2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容:詳細設計、入札関連業務支援、施工監理、資金管理支援。本事業にソフトコンポーネントは含まない。

(注)総就学率とは、就学者数を該当学齢人口で除したもの。就学者が公式学齢を超えて広がっている場合には100%を超える場合がある。