マーシャル向け無償資金贈与契約の締結:太陽光発電システムの導入を通じて電力の安定供給と燃料消費の削減に貢献

2017年11月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、11月22日、マーシャル諸島共和国政府との間で「イバイ島太陽光発電システム整備計画」を対象として10億7,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、マーシャルの中で第2の人口を擁するクワジェリン環礁イバイ島において、太陽光発電設備、系統安定化設備及び系統接続設備等を整備するものです。これにより、再生可能エネルギーの導入促進を通じた電力の安定供給と化石燃料消費の削減を図り、もって同国の経済成長基盤の強化及び環境・気候変動対策に寄与するものです。

マーシャルはエネルギー資源に乏しく、発電電力量の99%以上を輸入燃料によるディーゼル発電に依存しています。輸入燃料は、国際的な石油価格の変動を受けるため、電気事業者の安定的な経営を脅かす一因となるとともに、輸送コストが上乗せされ電気料金も割高になるなど、国民生活にも大きな影響を与えています。また輸入燃料に頼る単一電源の下では、設備の故障時や悪天候により燃料輸送に問題が生じた際に、長時間の停電に陥る恐れがあるなど、エネルギー安全保障上の脆弱性を抱えています。中でもイバイ島は、上水供給を電力を多く必要とする海水淡水化設備に依存していることから、電力の安定供給が住民への上水供給の観点からも不可欠のものとなっています。

本事業により、イバイ島において再生可能エネルギーの導入が促進され、同国政府が掲げる、2020年までに電力供給の20%を再生可能エネルギーで賄うという目標の達成に寄与することが期待されます。

【案件基礎情報】
国名 マーシャル諸島共和国
案件名 イバイ島太陽光発電システム整備計画(The Project for the Installation of Solar Electricity Generation System in Ebeye Island)
実施予定期間 工期36ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 クワジェリン環礁ユーティリティ(電気・水道)公社
対象地域・施設 クワジェリン環礁イバイ島
具体的事業内容(予定) 【機材】
太陽光発電設備(出力600kW)、系統安定化設備(蓄電設備)、送電線への系統接続設備等

【コンサルティング・サービス】
詳細設計、入札補助、調達監理、(ソフトコンポーネントとして)太陽光発電システムの運転・維持管理に関する指導