インド向け円借款貸付契約の調印:上下水道施設整備により、インドの「シリコンバレー」の産業活性化と住民の衛生環境改善に貢献

2018年1月24日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、1月24日、デリーにて、インド政府との間で、「ベンガルール上下水道整備事業(フェーズ3)(第一期)」を対象として450億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

本事業は、インド南部カルナタカ州ベンガルール都市圏(注)において、コーヴェリ川を水源とする上水道施設及び下水道施設を整備するものです。これにより、急増する水需要に対応する安定的な上下水道サービスの提供を図り、同地域の衛生的な居住環境の整備及び産業の活性化に寄与します。本件にかかる貸付資金は、浄水場や送水管、配水池、下水処理場等の施設建設及びコンサルティングサービス(詳細設計、入札補助、施工監理等)に充当されます。

本事業の対象地域であるベンガルール都市圏は、インドのシリコンバレーと呼ばれ、同国のソフトウェア産業の中心地となっています。約850万人の人口を擁しており、日本企業も2017年3月時点で90社が進出しています。同都市圏では急速な産業発展とあいまって人口も増加し、都市圏自体が拡大しており、水需要が増加し続けていますが、上下水道施設の整備が追い付いておらず、慢性的な水不足や不衛生な居住環境が課題となっています。

本事業では、ベンガルール都市圏から約70km離れたコーヴェリ川を水源とし、浄水場や送水管の整備により給水量を増やすことで増加する水需要に対応できるようにします。また、配水網の整備により現在上水道サービスを利用できていない地区へも配水できるようにするとともに、下水処理場等も整備します。これにより、産業の更なる活性化や住民の居住環境の衛生改善等に貢献することが期待されます。

なお、ベンガルール都市圏では、「バンガロール市上下水道整備事業」(1996年1月L/A調印、貸付限度額:284億5,200万円)、「バンガロール上下水道整備事業」フェーズ2(第一期)(2005年3月L/A調印、同419億9,700万円)、同フェーズ2(第二期)(2006年3月L/A調印、同283億5,800万円)により上下水道整備を支援してきましたが、近年の人口増加と都市圏の拡大に伴い水需要が急増しており、更なる整備が必要となっていることから、今回フェーズ3として支援を行うものです。

(注)同都市の名称は、2006年にバンガロール(Bangalore)からベンガルール(Bengaluru)へ変更されました。なお、本事業実施機関の名称には引き続き旧名称のバンガロールが用いられています。

1.借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
ベンガルール上下水道整備事業(フェーズ3)(第一期)(Bengaluru Water Supply and Sewerage Project (Phase 3)(I)) 45,000 (下水道以外)1.50(下水道部分)1.30 0.01 30 10 一般アンタイド

※下水道部分は優先条件(環境・気候変動分野)を適用

2.事業実施機関
バンガロール上下水道局(Bangalore Water Supply and Sewerage Board)
住所: Cauvery Bhavan, Kempegowda Road, Bengaluru, 560009, India
TEL: +91-80-2294-5102, FAX: +91-80-2294-5102

3.今後の事業実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期: 2024年11月(全施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等)にかかる招請状送付予定時期:2018年2月
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
浄水場建設パッケージ(Design, Manufacture, Supply, Installation, Testing and Commissioning of Water Treatment Plant)
予定時期:2019年12月