アフリカ開発基金との円借款貸付契約の調印:同基金への初の円借款供与を通じ、アフリカ最貧国の経済成長と貧困削減に寄与

2018年2月8日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、2月7日、コートジボワールのアビジャンにて、アフリカ開発基金との間で、「アフリカ開発基金第14次増資のための借款」を対象として、736億100万円を限度とする円借款貸付契約に調印しました。本件は、同基金に対して貸付を行う初めての円借款です。

本事業は、アフリカ開発基金の第14次増資期間中(2017年1月1日~2019年12月31日)に同基金の支援対象国での事業実施に必要な資金の確保に貢献するもので、ひいてはアフリカ地域の最貧国の経済成長と貧困削減に寄与することを目的としています。

アフリカ開発基金は、アフリカ開発銀行(African Development Bank : AfDB)を中心としたAfDBグループの一員で、AfDBがアフリカ地域の比較的所得レベルの高い国を対象としているのに対し、同基金は後発開発途上国および貧困国を主な対象として、超長期且つ低利の融資や贈与による支援を行っています。AfDBグループは、2022年までの重点5分野として、「電力へのアクセスの向上」、「食糧増産」、「工業化」、「地域統合」、「アフリカの人々の生活の質の向上」を掲げており、第14次増資の結果アフリカ開発基金に配分される資金は、この重点5分野を中心とした活動に活用される予定です。

アフリカ開発基金は従来、日本を含む先進国から贈与による出資を受け、活動財源としてきましたが、多くの先進国が厳しい財政状況に置かれる中、必要な資金を確保するため、第14次の増資交渉において、初めて譲許的な融資による貢献が認められました。なお、今回の増資に当たって日本政府がアフリカ開発基金に対して行う拠出は出資と融資から成り、本貸付はそのうち融資に該当するものです。

JICAはこれに加えて、日本政府とAfDBが2005年7月にアフリカ支援策として立ち上げた「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(Enhanced Private Sector Assistance (EPSA) for Africa)」(注1)の下で実施する事業を通じ、民間セクター開発支援も実施しています。今後もアフリカ地域における重要な開発パートナーであるAfDBグループとの協力関係を維持し、アフリカ地域の開発に貢献していく方針です。

(注1)日本政府が2005年のG8グレンイーグルズ・サミットの際にAfDBと共に立ち上げたアフリカの民間セクター開発を促進するための支援イニシアティブ。

1. 借款金額および条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
アフリカ開発基金第14次増資のための借款 (Loan for the African Development Fund Fourteenth Replenishment) 73,601 0.35 N/A 20 10 N/A

2. 事業実施機関
アフリカ開発基金(African Development Fund)
住所:External Relations and Communication Department (PCER)/Media Section, 01 BP 1387 Abidjan 01 Côte d'Ivoire
電話:+225 20 26 39 00

3. 今後の事業実施スケジュール(予定)
アフリカ開発基金第14次増資期間中(2019年12月31日まで)に貸付完了。