セネガル向け無償資金贈与契約の締結:変電所および配電網の整備により首都ダカール新興開発地区への安定的な電力供給に貢献

2018年2月9日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、2月8日、ダカールにて、セネガル共和国政府との間で、「ダカール州配電網緊急改修・強化計画」を対象として29億3,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ダカール州東部に位置するソコシム開閉所を変電所に改修・増強するとともに、周辺地域の配電網を整備することで、首都ダカールの新興開発地区を中心としたダカール州東部への電力の安定供給を図るものです。

セネガルでは、近年の好調な経済成長と人口増加を背景に、国全体の電力需要は2016年には557メガワットと、2000年の234メガワットから倍以上に増えており、今後も引き続き拡大することが見込まれています。セネガル政府は需給ギャップを抑制するため、発電量の増強に取り組んでいますが、変電所等の送配電施設の老朽化等により、送配電ロス率は20パーセント以上に達しているうえ、停電も頻発しており、全国的に安定的な電力供給が課題となっています。なかでも、首都ダカールが所在するダカール州では、旧来、ダカール市中心部が発展してきた一方、ダカール州東部に新興開発地区(ジャムニアジョ、ダガホルパ)が設けられ、分散型の都市開発が進められています。これに伴い、特にダカール州東部への安定的な電力供給を早急に実現することが必要となっています。

本事業により、現在のソコシム開閉所が2023年には変電所として年間204ギガワットアワーの電力をダカール州東部に供給できるようになることが見込まれます。これにより、対象地域で停電が減少し、経済活動の活性化にもつながることが期待されます。

【案件基礎情報】
国名 セネガル共和国
案件名 ダカール州配電網緊急改修・強化計画(Project for Urgent Rehabilitation and Strengthening of Energy Distribution Network in Dakar Region)
実施予定期間 29ヵ月(実施設計・入札期間含む)
実施機関 セネガル電力公社
対象地域・施設 ダカール州東部、ソコシム開閉所
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
【機材】
ソコシム開閉所の変電所化:90/30キロボルト変圧器(40メガボルトアンペア、2台)、90キロボルト GIS一式等
配電網整備:30キロボルト配電ケーブル(約22キロメートル)、30/0.4キロボルト変圧器、遠隔監視装置等
【施設】
変電所建屋(342平方メートル)
(2)コンサルティング・サービス
実施設計、入札補助、調達監理