ブルキナファソ向け初の円借款貸付契約の調印:西アフリカ諸国を結ぶ国際回廊の整備により、域内の物流活性化に貢献

2018年3月5日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月2日、ブルキナファソの首都ワガドゥグにて、ブルキナファソ政府との間で同国に対する初の円借款となる「グンゲン‐ファダングルマ間道路整備事業」を対象として56億5,900万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

本事業は、ブルキナファソ東部のグンゲンからニジェール国境までの国際回廊(約217キロメートル)のうち、グンゲン‐ファダングルマ区間(約50キロメートル)の幹線道路を舗装および拡幅するものです。これにより、同国を含む西アフリカ地域の内陸国における物流の円滑化を図り、西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA、注1)圏の域内統合・経済振興・貧困削減を促進することを目的としています。本件にかかる貸付資金は、対象道路の舗装にかかる土木工事に充当されます。なお、本件はアフリカ開発銀行との協調融資です。

本事業の対象道路が走るブルキナファソの東部州および中央東部州では、住民の大半が農林畜産業に従事しており、綿花、ゴマ、玉ねぎ、トマトなどが生産されています。特に同国の主要産品である綿花は、ファンダングルマやワガドゥグの綿花工場に運ばれ、加工された後、西アフリカ沿岸諸国の国際港から輸出されています。しかし、ワガドゥグへつながる幹線道路は、本事業の対象区間であるグンゲン‐ファンダングルマ区間を含め、1980年代に整備されて以降、大規模な改修が行われておらず、舗装などの損傷が進んでおり、通行や農産品の流通に支障をきたしています。さらに、当該道路は、ワガドゥグと同国東に位置するニジェールの首都ニアメ、およびワガドゥグと同国南に位置するベナンの首都コトヌを結ぶ国際回廊上に位置する交通の要衝であり、交通需要が年々増加し、今後も引き続き増加が予想されることもあり、当該道路の舗装・拡幅が急務となっています。なお、同地域における道路インフラ整備の遅れは、ブルキナファソのみならず、東に位置する内陸国ニジェールの経済発展を阻害する要因の一つともなっている広域的な課題であることから、アフリカ開発銀行や欧州連合(EU)も当該国際回廊の整備を支援しています。

JICAは本事業に加えて、西アフリカ広域の開発計画調査型技術協力「西アフリカ成長リング回廊整備戦略的マスタープラン策定プロジェクト」(2015~2018年)、ブルキナファソ向け無償資金協力「ワガドゥグ東南部タンソババイパス道路改善計画」(2017年8月G/A署名)などにより、西アフリカの内陸国・沿岸国間の輸送インフラ整備を通じた連結性の強化や周辺地域の産業振興などを支援しています。これらの事業を通じ、引き続きブルキナファソの経済発展や西アフリカの域内統合に貢献していきます。

注1:西アフリカ8ヵ国(ギニアビサウ、コートジボワール、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ)が加盟する地域経済機構。

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
グンゲン‐ファダングルマ間道路整備事業 (Gounghin - Fada N’Gourma Road Improvement Project) 5,659 0.01 N/A 40 10 一般アンタイド

2.事業実施機関
インフラ省(Ministry of Infrastructure)
住所: 35, Avenue Pr. Joseph Ki-Zerbo, Building LAMIZANA, Ouagadougou,
Burkina Faso
TEL:+226-25-30-28-65、FAX:N/A

3. 今後の事業実施スケジュール(予定)
(1) 事業の完成予定時期: 2020年11月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2) コンサルティング・サービスにかかる招請状送付予定時期:本円借款の対象外であり、アフリカ開発銀行による融資を受けて雇用される予定です。
(3) 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
     調達パッケージ名:土木工事(Civil Works)
     公示時期:2018年2月(公示済)

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【対象地域地図(赤色線部分が西アフリカ成長リング回廊、青色線部分の一部が本事業対象)】


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【対象区間地図(青色線のうち実線部分が本事業対象区間)】