ルワンダ向け円借款貸付契約の調印:国際幹線道路の整備により域内輸送の円滑化に貢献

2018年3月23日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月22日、ルワンダ共和国の首都キガリにて、同国政府との間で、「ンゴマ-ラミロ区間道路改良事業」を対象として76億7,000万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。

本事業は、タンザニアを経てダルエスサラーム港に至る中央回廊からキガリへ繋がる、ルワンダ物流の要衝である国道6号線上のンゴマ-ラミロ区間(約53キロメートル)において、未舗装道路を舗装・拡幅するものです。これにより、事業対象地域の効率的輸送ルートの確保及び輸送能力の増強を図り、同国と周辺国の物流の活性化に寄与します。本件にかかる円借款の貸付資金は、ンゴマ-ラミロ区間の道路舗装・拡幅、排水路等の整備、橋(約15メートル)の改築等にかかる土木工事及びコンサルティングサービス(詳細設計、入札補助、施工監理等)に充当されます。

ルワンダは、近年GDP成長率が8パーセントを超え、その目覚ましい経済成長は「アフリカの奇跡」とも称されています。一方、内陸国であるため運輸交通手段は陸路のみであり、また外洋に出るには長距離の移動が必要であるため、輸入及び輸出品の原価額内訳において輸送費が約40%を占めます。これは、近隣国ケニアの約12%と比較しても非常に高い割合であり、同国の貿易促進や経済発展の阻害要因の一つとなっています。
 
首都キガリからウガンダを経てケニアのモンバサ港に至る東アフリカ北部回廊(約1,700キロメートル)やタンザニアを経由してダルエスサラーム港に至る中央回廊(約1,400キロメートル)に出るには、本事業の対象であるンゴマ-ラミロ区間がある国道6号線もしくは国道4号線を利用する必要があります。しかし、国道6号線のンゴマ-ラミロ区間が未舗装であり、幅員も狭いことから、両回廊に抜ける車両が国道4号線を通る傾向があり、国道4号線で慢性的な渋滞が発生しています。このため、両回廊における円滑な物流を実現するためには、国道6号線の舗装や拡幅が必要となっています。

JICAは、当該域内の輸送円滑化に貢献するため、円借款事業「ルスモ-カヨンザ区間道路改良事業」(2016年7月L/A調印、貸付限度額:68億8,900万円)により、中央回廊のうち、タンザニア国境ルスモから東部県カヨンザに至る区間の道路改修を支援しています。また、無償資金協力事業「ルスモ国際橋及び国境手続円滑化施設整備計画」(2011年8月贈与契約締結)により、ルワンダとタンザニアの国境に新橋及び国境手続き円滑化のための施設(ワンストップボーダーポスト:OSBP)を建設し、OSBP施設は2016年3月1日から運用が開始されています。加えて、技術協力「東部アフリカ地域における国際貿易円滑化のための能力向上プロジェクト」を通じ、ルワンダおよび東アフリカ4か国(ケニア、ウガンダ、タンザニア、ブルンジ)に対してOSBP施設の運用能力向上も支援しています。これらにより、中央回廊を経由したルワンダへの流通網が改善すると共に、国境通過車両の通行規制の緩和や越境手続きの円滑化が図られています。

本事業はこれら事業との相乗効果により、ルワンダ国内の交通ネットワークの改善にとどまらず、タンザニア、ブルンジやコンゴ民主共和国等の近隣国も含めた中央回廊域内経済の発展に貢献することが期待されます。

1. 借款金額及び条件

案件名 借款金額
(百万円)
金利(%/年) 償還期間
(年)
据置期間
(年)
調達条件
本体 コンサルティング・サービス
ンゴマ-ラミロ区間道路改良事業 (Ngoma-Ramiro Road Upgrading Project) 7,670 0.01 0.01 40 10 一般アンタイド

2. 事業実施機関
ルワンダ運輸開発局(Rwanda Transport Development Agency)
住所:Queen’s Land Plaza, KG 563 St., P.O.Box 6674, Kigali, Rwanda
TEL:+250-788-453-693, FAX:N/A

3. 今後の実施スケジュール(予定)
(1)事業の完成予定時期:2021年12月(施設供用開始時をもって事業完成)
(2)コンサルティング・サービス(詳細設計等)にかかる招請状送付時期:2018年3月
(3)本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:本事業では、ルワンダ国内で必要な調達が実施される予定であり、国際競争入札による調達は予定されていません。

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【対象地域地図(赤色線部分が本事業対象)】

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【対象区間地図(赤色線部分が本事業対象)】