ウガンダ向け無償資金贈与契約の締結:内戦や難民流入の影響を受ける北部地域の中核病院整備により保健サービスへのアクセスと質の改善に貢献

2018年4月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、4月26日、カンパラにて、ウガンダ共和国政府との間で、「北部ウガンダ地域中核病院改善計画」を対象として28億6,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ウガンダ北部3地域(アチョリ、ランゴ、西ナイル)における地域中核病院の施設や機材を整備することで病院機能を強化し、同地域の保健サービスへのアクセスと質の改善に寄与するものです。

ウガンダ北部は1980年代から約20年続いた内戦の影響を最も強く受け、また、元国内避難民を多く抱えている地域です。本事業の対象地域には1920年代から1930年代に建設された地域中核病院がありますが、近年の人口増加の影響で患者の収容能力が限界に達しつつあります。加えて、同地域には隣国の南スーダンやコンゴ民主共和国から多くの難民が流入しており、患者数は増加の一途をたどっています。そのため、各病院での待ち時間の増加や治療開始の遅れが課題となっています。さらに、施設の老朽化が著しく、診療に必要な医療機材の不足も常態化しています。

本事業の実施により、事業完了から3年後には3病院全体で新たに外来患者数約42,000人、分娩数約1,700件、救急患者約2,500人に対応できるようになることが期待されます。

JICAは、本事業に加え、2016年より技術協力「保健インフラマネジメントを通じた保健サービス強化プロジェクト(フェーズ2)」を実施しており、本事業対象の3病院含む全国14か所の地域中核病院すべてを対象に、院内マネジメントの強化、医療機材の運用指導者の育成、医療機材の維持管理体制の強化を支援しています。また、これまで無償資金協力により7か所の地域中核病院の整備も支援しました。これらの協力により、今後も同国の保健サービスの質の向上を包括的に支援していきます。

【案件基礎情報】
国名 ウガンダ共和国
案件名 北部ウガンダ地域中核病院改善計画(The Project for the Improvement of Regional Referral Hospitals in Northern Uganda)
実施予定期間 60ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 保健省
対象地域・施設 アチョリ地域・グル地域中核病院、ランゴ地域・リラ地域中核病院、西ナイル地域・アルア地域中核病院
具体的事業内容(予定) (1) 施設整備/機材調達
【施設】
グル地域中核病院:産科・手術・救急外来複合棟(約2,500平方メートル)
リラ地域中核病院:外来・救急外来棟(約2,000平方メートル)、分娩室及び関連諸室(約300平方メートル)
アルア地域中核病院:外来・救急外来棟(約1,800平方メートル)
【機材】
外来処置・診断機材、救急処置機材等
(2) コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理
(ソフトコンポーネントとして)機材運用・臨床技術及び保守管理技術の向上、コンピュータX線撮影システム運用の指導等