フィリピン向け無償資金贈与契約の締結:道路等の社会基盤整備により、戦闘被害を受けたミンダナオ島マラウィ市の安定と、被災者の生活再建に貢献

2018年5月16日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、5月15日、マニラにて、フィリピン共和国政府との間で、「マラウィ市及び周辺地域における復旧・復興計画」を対象として20億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、フィリピン南部、ミンダナオ島マラウィ市での戦闘で被害を受けた人々の生活の再建を支援するため、同市及び周辺地域の社会基盤の修復・建設事業に対し財政支援をするものです。

2017年5月、マラウィ市にて、フィリピン国軍とイスラム過激派組織マウテ・グループとの武力衝突が発生し、10月の終結宣言まで5か月間にわたり戦闘が続きました。戦闘により市は壊滅的な被害を受け、国内避難民は一時期には約35.4万人にも上り、依然として多くの国内避難民が存在しています。避難民の生活の再建のためにも、マラウィ市及びその周辺地域の一刻も早い復旧・復興が望まれており、フィリピン政府の省庁横断のタスクフォースが復旧・復興計画の策定を進めていますが、資金面では国際社会による支援が不可欠な状況です。

本事業により、優先度の高い社会基盤(道路・学校・保健所等)が整備され、復旧・復興が進展することで、同地域の安定及び被災者の生活再建に寄与することが期待されます。

JICAは、本案件に加え、ガバナンス支援、農業支援、インフラ整備支援など、ミンダナオ島の紛争影響地域において、持続的な安定と発展のための包括的な支援を継続していきます。

【案件基礎情報】
国名 フィリピン共和国
案件名 マラウィ市及び周辺地域における復旧・復興計画(The Programme for the Support for Rehabilitation and Reconstruction of Marawi City and its Surrounding Areas)
実施予定期間 24ヵ月
実施機関 フィリピン共和国財務省
対象地域・施設 ミンダナオ島南ラナオ州マラウィ市及びその周辺地域
具体的事業内容(予定) フィリピン共和国財務省への財政支援を通じて、フィリピン政府主導による社会基盤の復旧・復興を迅速に実現する。