コンゴ民主共和国向け無償資金贈与契約の締結:柔道スポーツ施設の建設によりスポーツ振興と青少年育成を通じた平和の定着に貢献

2018年5月29日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、5月28日、キンシャサにて、コンゴ民主共和国政府との間で、「柔道スポーツ施設建設計画」を対象として13億9,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、同国で初となる柔道を中心とした屋内スポーツ施設及び機材を整備するものです。

コンゴ民主共和国では、球技・武道等のスポーツが盛んで、特に柔道は1970年代以降、日本人による指導等が現地で行われたこともあり、サッカーと並んで人気が高く、競技人口はキンシャサのみで約5,000人に上ると推定されています。本事業の実施機関となる国家警察は警察官の体力や規律を高める手段として柔道を採りいれている他、さらに、青少年や市民に対する指導も行っています、また、紛争影響国であるブルンジ・ルワンダから選手を招き、「平和のための柔道大会」を開催する等、スポーツを通じた国際協力・平和の定着に積極的に取り組んでいます。

しかし、同国には武道施設がないため、屋外スペースやコンクリート床上で練習が行われており、安全対策が不十分な上、悪天候の際は活動が困難です。また、バスケットボール等の球技についても屋外コートで各種大会が行われており、雨天により頻繁に延期を余儀なくされる、十分な観客席がない等の問題を抱えています。
こうした状況から、安全かつ継続的に競技に取り組むことができ、多数の観客を収容できる屋内スポーツ施設の建設が求められています。

本事業による柔道スポーツ施設の建設を通じて、同国内のスポーツ振興及び青少年育成が促進され、ひいては同国の平和の定着に寄与することが期待されます。また、本事業は、日本政府が2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて推進する「Sport for Tomorrow」プログラム(注1)にも貢献するものです。

JICAは、本事業の他、コンゴ民主共和国の国家警察の人材開発を支援する技術協力等を組み合わせて実施し、同国の平和の定着を包括的に支援します。

【案件基礎情報】
国名 コンゴ民主共和国
案件名 柔道スポーツ施設建設計画(The Project for Construction of Judo and Sports Center)
実施予定期間 39ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 国家警察
対象地域・施設 キンシャサ特別州
具体的事業内容(予定) (1)施設整備/機材調達
施設整備:スポーツ場(柔道・武道を中心とした多目的スポーツ場)、機材調達:スポーツ場に付随する機材
(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、(ソフトコンポーネントとして)運営維持管理に関する支援


(注1)SPORT FOR TOMORROWは、2014年から東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する2020年までの7年間で開発途上国をはじめとする100カ国以上・1000万人以上を対象に、日本政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業。世界のよりよい未来を目指し、スポーツの価値を伝え、オリンピック・パラリンピック・ムーブメントをあらゆる世代の人々に向けて広げていく取組み。