G7の開発金融機関とともに「G7 2Xチャレンジ:女性のためのファイナンス」立ち上げを宣言 -ジェンダー平等推進のための投融資増加の共同イニシアティブ-

2018年6月11日

6月11日に掲載した本ニュースリリースについて、内容の一部に誤りがありましたので、訂正の上、お詫びいたします。
第5段落冒頭
【誤】例えば、世界の起業家に占める女性の割合は30%程度にとどまっており、
【正】例えば、新興市場の中小企業主に占める女性の割合は30%程度にとどまっており、

イニシアティブ発表式の様子

国際協力機構(JICA)は、6月9日、G7シャルルボワ・サミット(カナダ)の機会に、開発金融機関とともに、「G7 2X(ツーエックス)チャレンジ:女性のためのファイナンス」イニシアティブ立ち上げの共同宣言を発表しました。

今回のイニシアティブは、G7各国の開発金融機関が、自らの資金提供を呼び水に民間の投資を促進することで、2020年までに30億ドルの資金を動員することを目指すもので、女性の企業家やビジネス・リーダーの育成、労働市場への参入促進といった女性の経済的なエンパワメントを促進しようというものです。2Xは、女性への投資の量及び効果を倍増させるという目標を示しています。

本イニシアティブには、カナダ開発金融機関(FinDev Canada)、英連邦開発公社(CDC)、米国海外民間投資公社(OPIC)、フランス海外経済協力振興会社(PROPARCO)、イタリア預託貸付公庫(Cassa Depositi e Prestiti)が参加するとともに、ドイツ投資開発会社(DEG)も本イニシアティブを支持しています。また日本からはJICAに加え、株式会社国際協力銀行(JBIC)が参加します。

女性が経済活動に参加することは、世界の経済的繁栄と安定のために重要です。ある調査結果によれば、女性の労働市場への参加を促進することで、世界の年間のGDPを26パーセント押し上げるとされています(注1)。また、一般に女性は、子どもの栄養改善や教育に投資をする傾向にあることから、女性が経済的に力をつけると、その恩恵が広く家族やコミュニティ全体にいきわたることも知られています。

しかし現状では、女性の経済活動参加には様々な弊害があります。例えば、新興市場の中小企業主に占める女性の割合は30%程度にとどまっており、さらに、そのうち7割は融資の担保となる土地や家の所有権を持たないため、正規の金融サービスへのアクセスが限られています。結果として、女性が経営する中小企業は、世界全体で3,200億ドルもの資金不足に直面しているとの試算があります。(注2)

こうした現状を変えるため、G7各国の開発金融機関は、ジェンダー平等や女性の経済的エンパワメントにつながる事業への投資を増加させるイニシアティブを立ち上げました。

北岡理事長は、本イニシアティブへの参加にあたり「女性の起業やビジネスの促進は、社会経済の発展を支え最大化するカギです。JICAは多様な関係者と共に革新的なアプローチを模索しながら、女性の経済的エンパワメントへの更なる投資に注力します。同時に、女性の健康や教育の推進、女性への暴力の撲滅に向けた我々の支援を強化します。」と述べました。

同イニシアティブは2020年を目標年とし、2019年のフランスでのG7サミットにおいても進展が確認される予定です。JICAは参加している他の開発金融機関とともに、途上国の女性たちの活躍に向けた支援を一層強化していきます。

(注1)

(注2)