ミャンマー向け無償資金贈与契約の締結:増加・多様化する決済ニーズに応える金融インフラの整備を支援

2018年8月9日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月8日、ネピドーにて、ミャンマー連邦共和国政府との間で、「金融市場インフラ整備計画」を対象として55億4,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、無償資金協力「中央銀行業務ICTシステム整備計画」(2013年G/A締結)により導入したミャンマー中央銀行の資金・証券決済システムの機能を拡充するものです。

ミャンマーでは、社会経済の発展に伴い、企業の資金需要の増加、対ミャンマー投資の活発化、個人の銀行利用の拡大等により、金融機関で取り扱う資金及びデータ量が増加しています。また、モバイルバンキングサービス等の開始に伴い金融取引が急速に増加・多様化する中、ミャンマー中央銀行と各市中銀行の勘定系システムとの直接接続による決済の効率化や、増加するリテール送金への対応についてのニーズが高まっています。また、国境を越えた金融取引の促進や、決済システム等の強靭性向上といった国際的潮流への対応も必要です。

本事業により中央銀行の資金・証券決済システムの機能を拡充することで、金融取引の増加・多様化への対応や国際基準への適合が可能になり、金融システムの安定に寄与することが期待されます。

JICAは、本事業に加え、技術協力「資金・証券決済システム近代化プロジェクト」により、決済システムに係る制度・組織整備や保守運用能力強化、金融政策立案・運営能力強化を支援しています。

【案件基礎情報】
国名 ミャンマー連邦共和国
案件名 金融市場インフラ整備計画(The Project for the Development of Financial Market Infrastructures)
実施予定期間 32ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ミャンマー中央銀行
対象地域・施設 ネーピードー、ヤンゴン、マンダレー
具体的事業内容(予定) (1)機材調達
資金・証券決済システムの機能拡張(市中銀行勘定系システムとの直接接続他)
機材の調達・据付(業務システム、災害対策システム稼動用ICT機器、ICTインフラ基盤用資機材等)
(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)各種マニュアル整備等