バングラデシュ向け無償資金贈与契約の締結:救助・救援体制の強化により船舶事故の被害軽減に貢献

2018年8月28日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月27日、ダッカにて、バングラデシュ人民共和国政府との間で、「沿岸及び内陸水域における救助能力強化計画」を対象として27億2,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、バングラデシュ沿岸警備隊(Bangladesh Coast Guard:BCG)に対し、20m型沿岸救助艇最大4隻と、10m型小型救助艇最大20隻を整備するものです。

同国は、約9割が標高10m以下の低平地である世界最大規模のデルタ地帯に位置しており、国土の約7%(9,770㎢)が水に覆われています。内陸水域における水上交通が多く利用されていますが、特に南部では北部の3倍以上の水上交通が集中しており、主に過積載、衝突、荒天等によって、沈没や油の流出など重大な船舶事故が多発しています。また、沿岸部でも、毎年サイクロンが来襲し、遭難事故も多く発生しています。沿岸及び内陸水域における人命救助・救援活動は主にBCGが担っていますが、現在配備されている救助艇は数が少なく、30年近く使用され性能が劣化していること等を背景に、事故現場への到着に時間を要し、救助活動が遅れるケースが頻繁に起きています。このように、内陸水域における水上交通の混雑化により増加傾向にある船舶事故や自然災害発生時の救助・救援ニーズに十分に対応するためには救助艇の拡充等が喫緊の課題となっています。

本事業により、船舶事故や自然災害発生時に収容可能な救助者数の増加や、事故・災害現場までの到着所要時間の短縮等、BCGの迅速な救助・救援体制が強化され、沿岸及び内陸水域における船舶事故及び自然災害による被害が軽減されることが期待されます。

【案件基礎情報】
国名 バングラデシュ人民共和国
案件名 沿岸及び内陸水域における救助能力強化計画(The Project for Improvement of Rescue Capacities in the Coastal and Inland Waters)
実施予定期間 39ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 バングラデシュ沿岸警備隊
対象地域・施設 バングラデシュ国南部・南西部沿岸地域
具体的事業内容(予定) (1)機材調達
20m型救助艇最大4隻(オイルフェンス、オイルスキーマ-、油吸着材等の油防除機材を装備する)、10m型救助艇最大20隻
(2)コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達監理