アフガニスタン向け無償資金贈与契約の締結:母子手帳の全国展開による母子の保健サービスへのアクセス改善を支援

2018年8月29日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月29日、国連児童基金(UNICEF)との間で、「母子手帳推進計画(UNICEF連携)」を対象として8億9,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、アフガニスタン政府が推進する母子手帳の全国展開に必要な活動を支援することにより、母子保健サービスへのアクセス及び保健サービスの質の向上を図るものです。

アフガニスタンの乳児の死亡率は、53人 / 出生千対(2016年。1996年は同100人)、妊産婦死亡率は、396人 / 出生10万対(2016年。1996年は同1,240人)であり、20年間で改善がみられるものの、依然として南アジアの平均を大きく上回っており、多くの子どもや母親の命が失われています。そのため、アフガニスタン政府は、引き続き、国を挙げて、母子保健の改善に取り組んでいます。JICAは、アフガニスタン政府の母子保健改善政策を支援する一環として、2015年にはインドネシア政府と共同で研修を実施し、また2016年からはアフガニスタンにおける母子手帳の作成・導入を支援してきました。

女性の識字率が低いため、イラストを多用した母子手帳(ダリ語、パシュトゥーン語)

本事業を通じて母子手帳が普及することにより、母親やその家族が母子の健康に関わる情報や受けられる保健サービスを知ることができるようになります。同時に、各保健施設では記録に基づいた適切な保健サービスを提供することができるようになり、乳幼児の死亡率や妊産婦死亡率の低減、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(注)の推進に寄与することが期待されます。

(注)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage:UHC)とは、「すべての人が、健康増進・予防・治療・機能回復にかかる基礎的な保健サービスを、必要なときに負担可能な費用で受けられること」を示す概念

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 アフガニスタン・イスラム共和国
案件名 母子手帳推進計画(UNICEF連携)(The Project for Promoting Maternal and Child Health Handbook)
実施予定期間 39ヵ月
実施機関 アフガニスタン保健省、UNICEF
対象地域・施設 アフガニスタン全土
具体的事業内容(予定) (1)機材調達
母子手帳印刷・配布
母子手帳運用にかかるガイドライン,モニタリングシート印刷・配布
(2)ソフトコンポーネント
母子手帳運用に関する研修、モニタリング・評価、啓発活動