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北岡理事長がベトナムを訪問:2千人を超えるベトナム政府関係者に対し「明治維新と日本の近代化」をテーマに講演した他、ODA事業現場の視察、政府要人との面談を実施

2018年9月21日

北岡伸一JICA理事長は、9月12日から14日にかけて、理事長就任以来二度目となるベトナムを訪問。日越外交関係樹立45周年の記念事業の一環としてベトナム共産党中央組織委員会及び在越日本国大使館が共催し行ったセミナーにおいて、「明治維新と日本の近代化」と題する講演を行った他、ODA事業現場の視察や政府要人との面談を実施しました。

チョーライ病院を視察する北岡理事長(中央)

9月13日、ホーチミン市において、北岡理事長はチョーライ病院を訪問しました。同病院への日本の協力は、1969年に始まり、日本の医療協力の草分けとなるものです。北岡理事長は、同病院がベトナム南部地域の医療サービスの改善と医療人材の能力向上に役割を果たしていることを高く評価し、同病院の一層の機能向上に向けて協力していくことを確認しました。

ニャンホーチミン市党書記との会談

また、北岡理事長は、グエン・ティエン・ニャン/ホーチミン市共産党委員会書記と会談しました。ニャン党書記からは、ホーチミン市都市鉄道建設事業のような重要インフラへのJICAの協力に感謝するとともに、気候変動対策の重要性が述べられました。北岡理事長は、ODA 事業の円滑な実施に対するニャン党書記のリーダーシップに感謝の意を表すると共に、今後の日越関係において、自治体、企業等多様なパートナーシップを通じた関係深化に向けて、JICAも貢献していきたいと述べました。

その後、北岡理事長は、ホーチミン市都市鉄道建設事業(ベンタイン-スオイティエン間(1号線))の建設現場を訪問し、交通渋滞や増大する交通事故、大気汚染の悪化などが深刻なホーチミン市における都市鉄道の重要性を確認しました。

翌14日、首都ハノイ市において、北岡理事長は、マイ・ティエン・ズン官房長官と会談し、首相府との技術協力プロジェクト「ビジネス環境整備に係る能力向上プロジェクト」の討議議事録(Record of Discussions: R/D)の署名に立ち会いました。同官房長官からは、電子政府推進への強い意欲とともに、技術協力を通じた日本の知見の習得と職員の能力向上に対する期待と謝意が述べられました。

CCOPセミナーでの講演

その後、ファム・ミン・チン共産党中央組織委員長との会談を経て、ベトナム共産党中央組織委員会(CCOP)及び在越日本大使館共催のセミナーにおいて、「明治維新と日本の近代化」をテーマとした講演を行いました。今回の講演は、行政改革や経済環境の変化に対応できる人材の育成をCCOPが進める上で、自国の文化と調和させながら西欧の知見を取り入れて近代化を達成した明治維新期の日本の人材育成等の経験を参考にしたいとの要望を受けて設けられたもので、全国63地方省組織をオンライン接続し、約2,300名が聴講しました。冒頭、マイ・ヴァン・チンCCOP副委員長から日本の経験を是非ベトナムに活かしたいと挨拶がなされた後、北岡理事長は講演にて、明治維新の革新はメリットクラシーの徹底にあり、優れた人材が切磋琢磨し、旧来の身分制度に関わらず平等に機会が与えられたこと、そして国のために学び働くという高い志があったことが近代化成功の要因であると述べました。

フック首相との会談

講演の後、北岡理事長は、グエン・スアン・フック首相と会談し、ODAの今後の活用方針や、実施中のODA事業の課題などについて協議しました。フック首相からは、日本の協力に対する謝意や早期の課題解決に向けた決意とともに、ベトナムの更なる発展に向けた協力への期待が述べられました。北岡理事長は、ベトナムに対するJICAの3つの協力方針、①インフラ整備と産業高付加価値化による「成長と競争力強化」、②環境問題や気候変動・防災等の「脆弱性への対応」、③党・行政幹部の育成、海上保安等を含む「ガバナンス強化」に沿って支援を実施していく旨を述べました。

そのほか、北岡理事長は、ディン・ティエン・ズン財政大臣と会談し、マクロ経済状況や公的債務管理政策、対越ODAが直面する各種課題、並びに今後の有償資金協力の活用方針等について協議しました。また、JICAボランティアとの懇談も行いました。

JICAは、ベトナムの最大の開発パートナーとして、ベトナムの近代化、社会経済の発展に引き続き貢献していきます。