北岡理事長がTICAD閣僚会合においてアフリカ各国外相らと会談

2018年10月12日

北岡伸一JICA理事長は、10月6日から7日に東京で開催されたTICAD閣僚会合(注1)に参加したアフリカ各国代表のうち、10ヵ国の外務大臣らと会談しました。また、JICAは10月5日に、環境、農業、科学技術イノベーションをテーマにTICAD閣僚会合のサイドイベント3件を開催しました。
これらの会談・イベントを通じて、各国におけるJICAの取り組みや、来年8月に行われるTICAD7に向けた今後の協力のあり方について意見を交わしました。

JICAは、1993年に開催された第1回アフリカ開発会議(TICADⅠ)以降、TICADで議論・合意されたアフリカ開発の方向性に基づいて事業を展開するとともに、日本政府、アフリカ各国、国際機関、民間企業、市民社会との様々な議論・対話を通じて、TICADにおける議論や行動計画の策定等に貢献してきました。

TICAD7に向けて、JICAは、今後も議論・対話を継続するとともに、アフリカ地域において包括的な協力を実施していきます。

会談・イベントの概要は以下のとおりです。

【要人会談】

北岡理事長は、リベリアのフィンリー外務大臣、セネガルのカバ外務大臣、エジプトのシュクリ外務大臣、ブルキナファソのバリー外務・協力大臣、モザンビークのパシェコ外務・協力大臣、マダガスカルのドヴォ外務大臣、エチオピアのアフェワク外務国務大臣、マリのカマラ外務・国際協力大臣、ケニアのジュマ外務・国際貿易長官、タンザニアのマヒガ外務・東アフリカ協力大臣、モーリタニアのイスマイル外務・協力大臣と会談し、各国との協力やTICAD7に向けての展望について意見交換を行いました。加藤宏理事及び山田順一理事も計15ヵ国の大臣等と会談しました。

【画像】

【サイドイベント】
1.「アフリカのきれいな街プラットフォーム」

TICADの取り組みの一環として、JICA、国連環境計画(UNEP)、国連人間居住計画(UN-HABITAT)、環境省、横浜市と共に、2017年に設立した「アフリカのきれいな街プラットフォーム」(注2)は、関係機関とアフリカ諸国が連携・協力し、アフリカの都市部で深刻化するゴミ・廃棄物問題の改善に取り組んでいます。
今回、環境省、横浜市、UNEP、UN-HABITATとの共催でサイドイベントを開催し、各国代表団や民間企業など約150名が参加しました。9各登壇者からは、アフリカの廃棄物管理の重要性と政策的優先度を上げる必要性が指摘され、来年のG20やTICAD7で議論されるべき課題であることを確認しました。

2.「アフリカの稲作振興のための共同体」(CARD)ハイレベル会合

CARD(注3)は、サブサハラ・アフリカのコメの生産量を10年間で倍増することを目標に、2008年のTICAD IVの際にJICAと「アフリカ緑の革命のための同盟」(AGRA)が発表した国際イニシアティブです。JICAを含め計11の国際機関やNGO等により運営され、CARDに参加するアフリカ23ヵ国の国家稲作振興戦略の策定を支援し、各国の戦略に沿ってコメの増産支援を実施してきました。
本イベントには、日本AU友好議員連盟、アフリカ各国の外交団・在京大使館、CARD対象国、関連ドナーや日本の民間企業など約180名が参加しました。カリバタAGRA総裁の基調講演に続き、パネルディスカッションにおいて、CARD発足から10年間の成果や課題、今後のCARDの展開に向けて、生産性向上、民間セクターとの協調、気候変動への対応、農業機械化の推進などについて議論が行われました。

3.「Embarking STI Open Innovation for Leapfrog Africa-デジタルテクノロジーによるアフリカ開発の加速とオープン・イノベーション-」

近年、通信、金融、交通、電力、農業、保健、教育など幅広い分野において、先端的な技術をアフリカの状況に適合させることで、従来型の技術を飛び越えた新たなビジネスモデルを展開し、アフリカの経済社会開発を加速化する可能性が検討されています。
今回、世界銀行、国連開発計画(UNDP)との共催でサイドイベントを開催し、アフリカ外交団、在京大使、政府関係者、民間企業、学術関係者など120名近くが参加しました。パネルディスカッションでは、SDGs達成を見据えたアフリカ開発にかかるSTI(注4)推進・産官学連携の重要性、政府の役割、STIを支える基礎教育の必要性などについて議論が行われました。

(注1)アフリカ各国と国際機関・民間企業・市民社会の代表が一堂に会し、TICADVI(2016年8月開催)以降の進捗を確認するとともに、TICAD7に向けてのアフリカ開発の現状と課題を議論した。

(注2)

(注3)CARD:Coalition for African Rice Development

(注4)Science, Technology and Innovation:科学・技術・イノベーション