北岡理事長がインドネシアを訪問:IMF・世銀総会への参加とともに日本・インドネシア両国間の歴史と信頼関係について確認

2018年10月17日

インドネシア大学で講演する北岡理事長

北岡伸一JICA理事長は、10月10日から14日にかけてインドネシアを訪問しました。インドネシア大学での講演やジャカルタの都市高速鉄道(MRT)事業の視察を行った後、バリ島で開催されたIMF・世銀総会に参加しました。

10月11日、北岡理事長は、ジャカルタのインドネシア大学で、「60 years of trust: Indonesia, Japan and JICA」というテーマで日本とインドネシアの国交樹立60周年記念講演を行いました。参加した450名超の学生や教授等を前に北岡理事長は、明治維新150周年、日本・インドネシア国交樹立60周年、インドネシア民主化20周年の節目の機会を踏まえ、明治維新の意義や両国間の歴史と信頼関係、JICA事業の特色と今後の方向性について講演しました。さらに、次世代を担う若者との活発な意見交換を行いました。また、インドネシア初の地下鉄区間を含むMRT建設事業の現場を訪問。日本から到着し試験走行が開始された車両を視察し、関係者が一丸となって開業準備を進めていることを再確認しました。

都市高速鉄道(MRT)を視察する北岡理事長

10月12日からバリ島で開始されたIMF・世銀総会では、世界銀行により世界各国の教育・保健・栄養の状況を指標化した人的資本指数(Human Capital Index)が、初めて発表されました。北岡理事長は世界銀行総裁からの要望を受けて、人的資本の重要性を世界に訴えるHuman Capital Championに就任。途上国の代表者との会合でも、人的資本の重要性とJICAの取組みを発信しました。

JICA共催のSDGsサイドイベントでの議論の様子

また、北岡理事長は、10月12日、インドネシア政府主催、JICA・UNDP・ADB共催のSDGsをテーマにしたイベント「Localizing the Implementation of the Sustainable Development Goals: Act Locally on a Global Scale」に登壇し、JICAのSDGs達成に向けた取り組みについて発表しました。インドネシアへの協力を例に、JICAが自然災害への対応、違法漁業対策、都市化への対応としての地下鉄整備等に取り組んできたことを紹介したうえで、インドネシアが世界最大のイスラム人口を擁する穏健な民主主義国家として発展し、他国への支援も開始していることを称えました。

10月14日、インドネシアのバンバン国家開発計画大臣と会談し、同大臣から中部スラウェシ地震後の現状調査及び復旧・復興計画の策定への協力を要請されました。北岡理事長は、災害が多発する両国が連帯し、日本の防災・復興経験を活かした積極的かつ迅速な支援を行う旨を表明しました。

バンバン・インドネシア国家開発計画大臣との会談

このほか、北岡理事長は、バスキ・インドネシア公共事業・国民住宅大臣、スリムリヤニ・インドネシア財務大臣、英国国際開発省(DfID)ライクロフト次官と面談を行いました。また、国際開発金融クラブ(IDFC)(注)の議長を務めるフランス開発庁(AFD)リウー総裁と会談したほか、IDFC総会に出席し、IDFCの今後について議論しました。

(注)国際開発金融クラブ(IDFC :International Development Finance Club)。2011年9月にドイツ復興開発金融公庫(KfW)が主導して設立した開発金融機関のネットワークで、JICAを含む先進国の二国間開発金融機関・新興国の国内開発銀行・サブ地域開発金融機関が加盟している。