第5回JICA-世銀グループ・ハイレベル対話を実施:人的資本への投資促進の重要性、さらなる民間資金動員や科学技術・イノベーション(STI)の活用について議論

2018年10月23日

総括セッションの様子

2018年10月15~16日、国際協力機構(JICA)と世界銀行グループは、JICA本部(東京)において、第5回JICA-世銀グループ・ハイレベル対話を実施しました。両者は世界の開発における喫緊の課題について意見交換し、事業効果の拡大を目指した一層の連携強化について議論しました。

会議の場で議論する北岡理事長

JICAからは北岡理事長、世銀グループからはジム・ヨン・キム総裁が参加し、7つのテーマについて議論を行いました。7テーマとは、人的資本(教育、保健、栄養)、民間セクター開発、科学技術・イノベーション(STI)の3課題と、東南アジア・大洋州、南アジア、アフリカ、中東・北アフリカの4つの地域です。

キム世銀グループ総裁

今回の対話では、前週にインドネシアで開催されたIMF・世銀年次総会での人的資本指標(Human Capital Index)の発表を受け、急速に進歩する技術と、それに伴う社会の変化に対応するための、健康や教育への投資の重要性が議論されました。その結果、従来の保健分野での連携に加えて、教育分野での取り組みの連携強化が合意されました。

また民間セクター開発については、SDGsの達成に向けた民間資金の動員に向けて、世銀グループとJICAのすべての支援プログラムを活用し、複数国で具体的な連携を行う可能性を議論しました。

さらに、科学技術・イノベーションについては、社会全体を大きく変化させる破壊的技術(Disruptive Technology)が登場する中、途上国において技術革新に対応できる人材育成や制度改善を両機関が協力して支援することが重要であることを確認し、新しい技術を活用した協力について継続的に協議することで合意しました。

キム世銀グループ総裁(左)と北岡理事長(右)

地域別のセッションでは各地域の特徴に応じた取組が話し合われました。特にアフリカ地域については、TICAD 7に向けて、保健(UHCと栄養)、持続的な都市開発、再生可能エネルギー、STI、スポーツと開発にかかる取組みが議論されました。

協議には、JICAから副理事長、理事ら幹部を含む約80名が、世銀グループからは、多数国間投資保証機関(MIGA)や国際金融公社(IFC)の幹部を含む多数の副総裁ら総勢約50名が参加しました。

両機関は、今後も様々なレベルで対話を行い、連携を強化していきます。