ウガンダ向け無償資金贈与契約の締結:大規模灌漑施設の整備を通じたコメ生産量の増大により農村部の所得向上に貢献

2018年11月6日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、11月6日、カンパラにて、ウガンダ共和国政府との間で、「アタリ流域地域灌漑施設整備計画」を対象として27億9,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ブランブリ県及びクウェーン県にまたがるアタリ地区において、灌漑施設及び付随する施設建設を行うことにより、安定的な灌漑用水の供給を図り、コメ増産を通じた農村部の所得向上に寄与するものです。

ウガンダでは、農業はGDPの約25%、輸出の46%を占め、雇用人口の72%を抱える基幹産業です。同国政府は自給農業から商業的な農業への転換を促進しており、コメは貴重な商品作物として急速に生産量が拡大しています。近年、気候変動の影響で降雨量が不安定であることから、近代的な灌漑施設の整備を通じた水資源の有効活用の推進が求められています。

すでに開発されている灌漑面積は約1万4,000ヘクタールであり、ウガンダの灌漑開発可能面積(約50万ヘクタール)の2.8%に過ぎません。

本事業により、事業完了から3年後には、同地区の灌漑面積は3倍以上、コメ作付面積は2倍以上、コメの単位面積あたりの収量は1.7倍になることが期待されています。また、灌漑施設の整備に加え、農民組織主体の灌漑維持管理体制の構築を支援することにより、アタリ地区が同国の灌漑施設のモデル地域となることも期待されています。

【案件基礎情報】
国名 ウガンダ共和国
案件名 アタリ流域地域灌漑施設整備計画(The Project for the Development of Irrigation System in Atari Basin Area)
実施予定期間 58ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 農業畜産水産省
対象地域・施設 ブランブリ県及びクウェーン県にまたがるアタリ地区
具体的事業内容(予定) (1) 施設整備
灌漑施設(約680ha)の建設(取水工2ヵ所、幹線用水路(約2.3㎞)、二次用水路(約15.0㎞)、管理用道路(約7.7㎞)等)
(2) コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)灌漑施設の運営維持管理や水管理に係る指導

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