アフガニスタン向け無償資金贈与契約の締結:UNICEFとの連携により感染症予防の強化に貢献

2018年12月4日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月4日、国連児童基金(UNICEF)との間で、「小児感染症予防計画(UNICEF連携)」を対象として10億900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、アフガニスタンで2019年に計画されている各種感染症の定期予防接種とポリオワクチン接種キャンペーンに必要となるワクチンの調達や、住民への啓発活動を支援することにより、同国の感染症予防に寄与するものです。

アフガニスタンは、世界的にも新生児や乳幼児、妊産婦の死亡率が高い国の一つです。同国では、不安定な治安情勢や、保健施設までのアクセスが容易でないこと、予防接種の必要性が十分に認知されていないこと、女性に医療サービスを提供できる機関が少ないこと等から、ワクチン接種により予防可能な疾患も依然として予防できていない現状があります。ポリオはワクチン接種による予防が可能な疾患の一つであり、世界で3か国(注)となったポリオ野生株常在国の一つであるアフガニスタンでは、各種感染症の定期予防接種に加えて、ポリオワクチン接種に特化したキャンペーン等を実施し、早期の撲滅を目指しています。また、国際社会は、アフガニスタン政府の定期予防接種計画が円滑に実施されるよう、ワクチンの調達や医療従事者の能力強化、住民への啓発活動などの支援を行っています。

本案件により、同国の1歳未満の乳児約128万人に対するポリオ、結核、はしかワクチン、及び、57万人に対するB型肝炎ワクチン、また、出産適齢期の女性約250万人に対する破傷風ワクチンの接種が可能となり、予防可能な疾患による感染・死亡を防ぎ、アフガニスタン全国の子どもと妊娠可能な年齢層の女性の健康状態の改善に寄与することが期待されます。
加えて、ポリオワクチン接種キャンペーンにおいて、同国の5歳未満児約1,030万人がポリオワクチン接種を受けられるよう支援し、ポリオ撲滅を目指すアフガニスタン政府の取り組みを後押しします。

(注)2018年12月4日時点で、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリアの3ヶ国。

【案件基礎情報】
国名 アフガニスタン・イスラム共和国
案件名 小児感染症予防計画(UNICEF連携) (The Project for Infectious Diseases Prevention for Children)
実施予定期間 12ヵ月
実施機関 アフガニスタン保健省、UNICEF
対象地域・施設 アフガニスタン全土
具体的事業内容(予定) (1) 機材調達
ポリオ、結核、はしか、B型肝炎、破傷風のワクチン調達
(2) ソフトコンポーネント
予防接種の啓発活動等