ネパール向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:ネパールの食糧生産を支えるタライ平野における灌漑農業モデルの構築と普及を支援

2019年2月7日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、2月6日、カトマンズにて、ネパール連邦民主共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「タライ平野灌漑農業振興プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本事業は政府機関と水利組合の灌漑施設の操作・維持管理能力の強化を基盤とした、タライ平野における生産性の高い灌漑農業モデルの構築とその普及を支援するものです。

ネパールでは、同国政府やドナーの協力により、長年にわたってタライ平野を中心に灌漑施設の整備が行われてきました。しかし、政府機関による基幹施設の運営、水利組合による末端水路の維持管理、適正な灌漑用水の利用や水利費徴収等が不十分なため、灌漑施設が本来の機能を十分発揮できないことが課題となっています。国土の多くが急峻な地形で占められるネパールでは、タライ平野は同国穀倉地域として発展する可能性を有しており、同国政府が目指すタライ平野の農業発展には、灌漑施設の適正管理が重要な役割を果たします。

JICAは、農村地域の生計向上と貧困削減への貢献を目標に、JICAが建設を支援したシンズリ道路の沿線地域を対象として、農産物の高付加価値化・多様化を通じた農業所得の向上を支援してきました。加えて、今後は、タライ平野における灌漑農業の振興を通じた食糧生産性向上の支援にも取り組みます。

本事業により、より良い灌漑農業モデルを構築し、タライ平野の他の灌漑地域にも適用できるようガイドラインを策定することにより、同平野で広く、灌漑農業モデルが実践されることを目指します。さらには、タライ平野における灌漑農業の振興により、食糧生産の安定化と農家の収入向上に繋がることが期待されます。

【案件基礎情報】
国名 ネパール連邦民主共和国
案件名 タライ平野灌漑農業振興プロジェクト
実施予定期間 2019年3月~2024年3月
実施機関 エネルギー・水資源・灌漑省 水資源・灌漑局
対象地域 ジャパ郡カンカイ灌漑地区
具体的事業内容(予定) 対象地域における灌漑施設の維持管理能力の強化と水配分の適正化、市場志向型の灌漑農業の実践を通じて灌漑農業モデルの構築、タライ平野の他灌漑地区における灌漑農業モデルの普及を図るためのガイドライン策定