ソロモン向け開発調査型技術協力 討議議事録の署名:再生可能エネルギーの本格導入を促進

2019年6月3日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、6月3日、ホニアラにて、ソロモン諸島政府との間で、開発調査型技術協力「再生可能エネルギーロードマップ策定プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本プロジェクトは、ソロモンの首都ホニアラにおける再生可能エネルギーの本格導入に向け、技術面・資金面・体制面から課題や方策を検討し、2030年までのロードマップを策定するものです。

ソロモンでは、発電の大部分を高価な輸入ディーゼル燃料に依存しており、油価変動の影響を受けやすい状況にあります。加えて気候変動の影響を受けやすいソロモンを含む大洋州の島嶼国では、国際的な気候変動対策の先進例となるべく、再生可能エネルギー100%といった目標を掲げている国もあります。他方で、その実現に向けては、太陽光など天候に依存する電源が増える中で、どのように電力の安定供給を確保するか、蓄電池などの高コストな設備導入をいかに抑えるか、開発に必要な資金をどこから調達するかといった多くの課題が存在します。

本プロジェクトにより、これら課題への適切な対応を踏まえたロードマップが策定されることで、クリーンかつ安価で信頼性のある持続的な電力供給の確保に貢献することが期待されます。

【案件基礎情報】
国名:ソロモン諸島
案件名:再生可能エネルギーロードマップ策定プロジェクト
実施予定期間:12ヶ月
実施機関:鉱山・エネルギー・地方電化省 及び ソロモン諸島電力機構
対象地域:ホニアラ電力系統
具体的事業内容:再生可能エネルギーの導入促進に向け、技術面・資金面・体制面の検討に基づくロードマップを
策定する。