フィリピン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:ミンダナオ バンサモロ暫定自治政府の能力強化を支援

2019年6月18日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は6月17日、コタバトにて、フィリピン共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「バンサモロ自治政府能力向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

フィリピンのミンダナオ島中西部及びスールー諸島で、40年以上にわたり続いていた紛争は、2014年3月、フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)との和平合意により終結し、バンサモロ自治政府の設立が合意されました。自治政府の設立の根拠となるバンサモロ基本法の承認や、自治領域を確定する住民投票等のプロセスを経て、2019年2月にムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治地域が設立され、バンサモロ暫定自治政府が発足しました。
今後、暫定自治政府により、2022年のバンサモロ自治政府の設立に向けた準備が進む予定であり、元戦闘員の武装解除や社会復帰等のプロセスが進められることになります。

本案件は、ムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治地域において、暫定自治政府の人材・組織能力を強化し、同地域の主たる産業である農業分野での生計向上を図ること等を通じて、同政府の行政管理能力の強化を目指すものです。

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名:フィリピン共和国
案件名:バンサモロ自治政府能力向上プロジェクト
実施予定期間:42ヵ月
実施機関:バンサモロ暫定自治政府
対象地域:ムスリム・ミンダナオ・バンサモロ自治地域(BARMM)
具体的事業内容: バンサモロ暫定自治政府の人材・組織能力強化と農業分野の生計向上活動の強化を行うことにより、同政府の行政管理能力の強化を目指す。

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