日本モンゴル教育病院 施設完成式典-モンゴル初の大学病院の整備を通じ、モンゴルの医療の質の向上とアクセスの改善に貢献

2019年6月19日

式典の様子

挨拶するフレルスフ首相

挨拶する河野外務大臣

2019年6月16日、モンゴル国ウランバートル市にて、国際協力機構(JICA)が無償資金協力にて支援する「日本モンゴル教育病院建設計画」の施設完成を祝う式典が開催されました。

本事業は、モンゴルの首都ウランバートル市において、日本式医療サービスを導入したモンゴル初の大学付属病院(教育病院)を整備するものです。
本病院は、モンゴル唯一の医療系国立大学であるモンゴル国立医科大学の附属病院として、質の高い医療人材育成の拠点となることに加えて、非感染性疾患(NCDs)をはじめとする優先度の高い疾病に対する高度な医療サービスを提供することが期待されています。また、病院の円滑な運営のため、技術協力「日本モンゴル教育病院運営管理及び医療サービス提供の体制確立プロジェクト」が平行して実施中であり、日本式医療サービスの導入と適切な病院運営・管理を支援しています。

当日はフレルスフ首相、河野太郎外務大臣の両国政府要人のほか、愛媛大学、徳島大学などモンゴル国立医科大学と関係のある日本の大学医学部からも関係者が参列し、新しい病院の完成を祝いました。

式典では、フレルスフ首相から、民主化以降の日本のモンゴルへの協力への謝意と、最新の設備が整った本病院から、優秀な人材が活躍することへの期待が述べられました。

続いて、河野外務大臣からは、本病院の完成はこれまでモンゴル国内で受けられなかった高度な診察や治療が可能になること、またモンゴルの医師が十分な臨床経験を積めるなどの意義を持つことに触れた上で、本事業が両国の「絆」を象徴する事業となることを確信していると述べました。

今後は、質の高い医療サービスの提供のための病院スタッフの育成や、開院シミュレーションを経て、段階的に医療サービスの提供が開始される予定です。JICAは、技術協力プロジェクトを実施している徳島大学や愛媛大学等、国内の様々な機関とともに、これからも支援を行っていきます。

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